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コラム「アレルギー持ちの方必見!!」環境と体にやさしい塗料【自然塗料】について
外壁塗装
2023.04.07
こんにちは!HookPekの村上です。近年、環境配慮について何かと話題になっていますが塗料界にも環
境と身体に配慮された塗料があります。それが【自然塗料】と呼ばれるものです。どういったものが自
然塗料と呼ばれるのか、メリットやデメリットについて本コラムでは解説していきたいと思います。
自然塗料とは
一般的に使用されている塗料の多くは石油を原料としたものがほとんどです。
聞きなじみのあるウレタン系、シリコン系、フッ素系などは石油を使用して化学的に合成されていま
す。そういった塗料を使用して塗装を行った住宅に住んでいると息苦しい・めまいがする・吐き気がす
るなどの化学物質等が起因となって発症するシックハウス症候群と呼ばれる症状を起こす人がいるとい
う報告がいくつか聞かれるようになってきました。
そうした症状への対策の1つとしてドイツで生まれた塗料が自然塗料です。
石油由来の塗料に変わる人や環境にやさしく安全な塗料を目指して作られた自然塗料は文字通り自然由
来の成分を主原料として作られた塗料です。
主な成分はひまわり油や亜麻仁油などとなります。
ひまわり油で塗装ができるのかと思いますが日本にも昔から使われている自然塗料があります。漆や柿
渋と呼ばれるものです。漆塗りを思い浮かべていただけると塗るのに問題ないことが想像つくと思いま
す。
自然塗料を使用するメリットは?
果たして自然塗料にはどんなメリットがあるのでしょうか?
自然塗料には大きく分けて3つのメリットがあります。
環境に対する負荷が低い
自然塗料の大きな特徴として環境負荷の低さが挙げられます。
海外ではLCA(ライフ・サイクル・アセスメント)とISO(国際標準化機構)による環境マネジメントの
国際規格の中で環境負荷の程度が厳しく検査されており、製品評価の1つとなっています。
使用される化学物質の種類が減ればそれだけ環境負荷を減らすことに繋がります。
また、原材料の種類が減ることで輸送に伴うCO2の排出も減らすことが可能となります。
自然塗料を選ぶことで地球環境に優しいものを使うという選択が可能になります。
木の呼吸を妨げず、経年変化を楽しめる
木の呼吸を妨げず経年劣化を楽しめるというものがあります。
自然塗料には大きく分けて2種類あります。造膜系塗料と含浸系塗料です。
造膜系塗料とは塗装する素材の表面に塗膜を形成するタイプのものです。
塗装する素材をコーティングするようなイメージになるので汚れやキズに強い特徴があります。
含浸系塗料とは塗装する対象に染み込んでいくタイプのものになります。
造膜系塗料との違いとして塗装面の保護は目的とせず手触りや質感を活かすことができます。そのた
め、含浸系塗料の自然塗料は木が持つ本来の性能を十分に発揮させられます。
例えば、木が本来持っている調湿機能が生かされます。
木が呼吸するという表現を良く使いますが、乾燥すれば木が湿気を掃き出し、湿度が高くなってくれば
適度に湿気を吸収してくれる機能が生かされます。
身体への安全性に配慮した塗料が多い
安全性に配慮した製品が多いのも特徴です
石油由来塗料も決して安全性を無視した製品ではありませんが、
自然塗料は自然由来の成分を主原料に使っているため、化学塗料であれば難しい安全基準をクリアして
いる製品もあります。
また、シックハウス症候群の原因とされている物質を含まない塗料やホルムアルデヒドの飛散量が極め
て少ないF☆☆☆☆(フォースター)を習得している塗料もあります。(石油由来にもありますが…)
F☆☆☆☆以外のランクの塗料は屋内塗装に使う場合は建築基準法によって塗装面積に制限が加えられま
す。
そのため、特に屋内塗装に使われる塗料でF☆☆☆☆を習得しているかどうかは、重要なポイントとなり
ます。
選択が必要ですがアレルギー体質の方には良い塗料となりうると思います。
自然塗料のデメリットとは?
ここまで自然塗料のメリットをお話してきましたがメリットばかりではありません。
石油由来塗料よりも高額になる
自然塗料を使う上で一番が気になる部分が値段だと思います。
大量生産が可能な化学塗料とは違い自然塗料は自然由来のものを主原料としています。そのため同じ量
を作る場合にコストがかかってしまいます。
また、通常の塗料に比べると乾燥にも時間がかかります。そうする塗料の単価だけではなく、塗装を行
うための作業費自体も日数がかかり高くなってしまいます。
メンテナンス頻度が増える
自然塗料は耐候性が低い傾向にあります。
そのため、2,3年で再塗装などのメンテナンスが必要になります。
また、防カビ剤の量も少ない場合もあり、カビやすくなってしまいます。
外壁に付着したカビやコケを放置しておくと最悪の場合では、壁一面の取り換えが必要になってくる可
能性もあります。
自然塗料を使用する場合は日常的にケアする必要が出てきます。
自然塗料だからと言い安全とは限らない
F☆☆☆☆や食品衛生法にも適合している自然塗料ですが、それでも絶対に安全とはいいきれません。
シックハウス症候群やアレルギーは様々な原因により引き起こされることがあります。塗装を自然塗装
にしたからと言って100%症状が回復するとは限りません。
自然由来成分のため人によって合う合わないがあるので自然塗料だからと言って安心というわけではあ
りません。
なので、実際に塗装する前に塗装業者にサンプルを準備してもらい、触れたり、匂いを嗅いで自身の身
体にあうか確認するとよいでしょう。
自然塗料を選ぶ基準とは?
環境に優しい反面、耐久力がやや低いのが自然塗料です。
メリットとデメリットがはっきりしている塗料なのでイメージだけで選んでしまうと後悔してしまう可
能性があります。
選ぶ基準としては安全性の部分を確実に発揮させることです。
化学塗料でも自然塗料でも自身の体質に合わなければアレルギー反応が出るでしょう。
そのためには、実際に使う塗料のサンプルを取り寄せて確認することが重要です。
メンテナンスや耐久力の面は化学塗料に劣りますが、自然塗料で塗装した部分が劣化した場合には同じ
塗料で簡単に塗りなおすことが可能です。
自然塗料は万能な塗料とは言い切れませんが環境や身体のことを考え採用を検討してみるのも良いので
はないでしょうか。機会があれば具体的にどのような自然塗料があるのかコラムで紹介していきたいと
思います。
HookPekでは名古屋市瑞穂区を中心に外壁塗装の相談を受け付けています。自然塗料を使用した塗装も
得意としておりますので検討中の方はお気軽にお問い合わせください。
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