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コラムその症状は危険かも?外壁の劣化症状と対応策
2024.07.11
外壁は常に風雨や紫外線にさらされているため、時間が経つと劣化が進行します。
外壁の劣化を放置すると、建物の美観が損なわれるだけでなく、構造的な問題や断熱性能の低下にもつながります。
では、外壁の劣化とはどのような症状がおこるのか、今回は、外壁の代表的な劣化症状とそれぞれの対策について詳しく解説します。
外壁の劣化を早期に発見し、適切な対策を講じることで、建物の寿命を延ばし、快適な住環境を維持することができます。
外壁の代表的な劣化症状
代表的な劣化症状は以下のものになります。
①チョーキング現象
②ひび割れ(クラック)
③塗膜の剥がれ
④コケやカビの発生
⑤錆の発生
ひとつひとつ説明していきます。
①チョーキング現象
外壁を手で触ると白い粉が付着する現象をチョーキングといいます。
これは、塗膜が紫外線や風雨により劣化し、顔料が表面に浮き出てきたものです。
塗膜の撥水性(水を弾く性質)が低下している状態で、雨水を内部に吸水してしまうため、外壁の劣化を進行してしまう危険性があります。
結果として被害が大きくなることに繋がります。
②ひび割れ(クラック)
外壁に細かいひび割れが生じる現象です。
表面の細かいひび割れ(ヘアクラック)から、基材まで達する深いひび割れ(構造クラック)まで様々です。
雨水が浸入する原因になり、侵入した雨水が構造に悪影響を及ぼします。
また、雨漏りの直接的な原因となります。
③塗膜の剥がれ
塗膜が剥がれて外壁の基材が露出する現象です。
塗膜の剥がれは、塗装の密着力が低下していることを示しています。
塗膜と外壁の間に水分が入り込んでいる可能性が高いため、目に見え売他の箇所も塗膜が剥がれている危険性があります。
④コケやカビの発生
外壁に緑色や黒色のコケやカビが発生する現象です。
特に、湿気が多い場所や日当たりが悪い場所で発生しやすいです。
変色の原因になったり、コケやカビ自体が塗膜に悪影響を与え、さらなる劣化進行につながることもあります。
⑤錆の発生
鉄部が錆びて茶色の斑点が現れる現象です。
錆は金属部分が酸化することで発生し、放置すると腐食が進行します。
腐食が進行すると、最悪の場合穴が空いてしまい、漏水の原因にもなります。
劣化症状ごとの具体的な対策方法
次に各劣化症状の具体的な対策方法を
①チョーキング現象の対策
②ひび割れ(クラック)の対策
③塗膜の剥がれの対策
④コケやカビの対策
⑤錆の対策
の順に解説していきます。
①チョーキング現象の対策
チョーキング現象が見られる場合は、塗装の劣化が進んでいるサインです。
早めに再塗装を行うことが推奨されます。
高圧洗浄などの下地処理をしっかり行い、耐候性の高い塗料を使用することで再発を防ぐことができます。
②ひび割れ(クラック)の対策
ひび割れは割れの深さと広がりに応じて対策が異なります。
ヘアクラックの場合は、弾性塗料などのしっかり膜厚を着けられる下地材での再塗装が効果的です。
構造クラックの場合は、補修材を使用してひび割れを埋め、その上から再塗装を行います。
大規模なクラックの場合は、コーキングや、樹脂の重鎮などの作業が必要になることもあり、専門業者に依頼して補修を行うことが必要です。
③塗膜の剥がれの対策
塗膜が剥がれた部分は、まず剥がれた塗膜をすべて取り除きます。
塗膜が残っていると上から塗装しても、密着不良の原因になりきれいな仕上がりになりません。
その後、プライマーを塗布してから下塗りを施し、再塗装を行います。
密着性の高い塗料を使用することで、再発を防ぐことができます。
④コケやカビの対策
コケやカビは高圧洗浄機を使用してしっかりと除去します。
その後、抗菌・防カビ効果のある塗料を使用して再塗装を行います。
防水性の高い塗料を選ぶことで、コケやカビの再発を防ぐことができます。
⑤錆の対策
錆が発生した部分は、ワイヤーブラシやサンドペーパーを使用してしっかりと錆を除去します。
その後、錆止め塗料を塗布し、上塗り塗料で仕上げます。
錆止め効果の高い塗料を使用することで、錆の再発を防ぐことができます。
弊社では錆止めを目的とする場合は、溶剤希釈の塗料を用います。
劣化症状の早期発見と定期点検の重要性
外壁の劣化症状は放置すると建物全体に深刻な影響を与える可能性があります。
そのため、定期的な点検と早期の対策が重要です。
以下に、劣化症状を早期に発見するためのポイントを紹介します。
①定期点検の実施
一般的には、少なくとも年に1回は外壁の定期点検を行うことが推奨されます。
特に、梅雨や台風シーズンの前後には、外壁の点検を行いましょう。
雨漏りの予防や進行を抑えることに繋がります。
すべて目視による確認となります。
☆チェックポイント☆
外壁全体の外観を確認し、色あせやひび割れがないかチェックする。
手で触れてみて、チョーキング現象が起きていないか確認する。
コケやカビの発生、塗膜の剥がれ、錆の発生などを確認する。
②専門業者の利用
専門の塗装業者に定期点検を依頼することで、劣化症状を早期に発見し、適切な対策を講じることができます。
業者による点検では、目視以外にも打設検査を行ったり、ドローンを飛ばして屋根の上まで確認することが出来ます。
外壁の状態を詳しく診断し、必要な補修や再塗装の提案を受けることができます。
まとめ
外壁の劣化症状とそれぞれの対策について詳しく説明しました。
外壁の劣化は放置すると建物全体に深刻な影響を与える可能性がありますが、早期に発見し、適切な対策を講じることで、防ぐことができます。
定期的な点検と早期の補修が重要であり、専門業者の利用も効果的です。
瑞穂区で外壁塗装や劣化補修を気にしている方は、ぜひ弊社にお問合せください。
私たちの経験と技術で、皆様の住まいを守り、美しく保つお手伝いをいたします。
お問い合わせをお待ちしております。
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