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コラム塗料の自然発火に気を付けよう!原因と安全管理方法
外壁塗装
2023.03.17
こんにちは!(株)Hookpek 村上です。
今回のコラムは塗料の自然発火の原因と対策についてです。
塗料の中には適切な処理を行わないと自然発火し、思わぬ災害につながるものもあります。
その代表としてフタル酸樹脂系・アルキド樹脂系常温乾燥型塗料というものがあります。
フタル酸樹脂系・アルキド樹脂系常温乾燥型塗料は、安価な点や乾燥が早いなどの使い易さから、
永年にわたり多くの分野で使用されています。
良く利用されるものだからこそ危険性を理解して安全に使用しましょう。
自然発火が起こる原因
フタル酸樹脂系塗料の反応は酸化重合型となります。樹脂中の主成分である乾性油が空気中の酸素で酸
化反応し、これに伴って重合進み、強靭な塗膜が出来ます。この反応中に熱が発生します(反応熱)。
普通に使う分にはこの反応熱は空気中への放散やワークに吸収され、危険な温度まで上がりません。
しかし、 塗料カスや塗料の付着した布切れなどをそのままの状態で放置した場合や、吹き付け塗装ブ-
スの排気ダクトなどに塗料カスが多量に堆積するような場合には反応熱が蓄積され、その塗料カスが自
己反応熱により自然発火して、火災につながる危険性があります。 従って、これらの塗料(フタル酸樹
脂系・アルキド樹脂系常温乾燥型塗料)を使用する際は以下にあげる安全管理を行うようにしましょ
う。
安全管理方法
1.処分方法に気を付けましょう
処分塗料カス・塗料の付着した布切れおよびマスキングに使用した紙などの廃却に関しては、必ず水没
させて保管した後、濡れたままで廃棄物処理しましょう。
2.塗料カスの堆積しやすいブ-ス内は日常的に清掃しましょう。
1日の作業でブ-ス内に1cm以上の塗料塵がつもる場合は毎日清掃を行うこととしてそれより少ない場合
でも1cm以上にならないように清掃し、壁面に付着した塗料カスを除去する場合はブ-スの壁が露出す
るまで充分に清掃しましょう。塗料カスの表面部のみを除去するような清掃では、内部の酸化反応が進
み発熱する可能性があります。
3.不純物が混入しないようにしましょう。
酸化反応を促進する物質(酸類・金属紛類など)は塗料に混入すると反応による発熱が促進される場合があ
るので避けましょう。
4.使用環境に気を付けましょう。
水洗ブ-スの利用が好ましいです。ドライブ-スは塗料カスが堆積しやすく、掃除し難いダクトフ-ド
などに塗料カスの堆積が生じるのでフタル酸塗料の塗装には推薦できません。
塗料の性質を理解して正しく安全管理を行うことで災害を未然に防ぐことが可能です。
㈱HookPekではフタル酸樹脂系等を使用した工業吹付塗装を日常的に行っており得意としております。
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