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コラム玄関の木製扉を美しく塗装する方法と業者依頼のポイント
2024.07.08
玄関扉が汚れが気になってきていませんか?
玄関扉は家の顔とも言える部分であり、その美観を保つことは非常に重要です。
木製扉は自然素材ならではの温かみや高級感がありますが、塗装が劣化すると見た目が悪くなり、扉自体の耐久性も低下します。
本記事では、創業50年を超える塗装会社の社長である、わたくし福田が、木製扉の塗装方法やメンテナンス方法、そして業者への依頼方法について詳しく説明します。
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玄関の木瀬扉が劣化する原因
結論から言うと、木製扉は劣化が早いものです。
理由は以下のものがあります。
①木材は湿度による影響を受けやすい
木材は材料の性質上、水分を吸収しやすいものです。
そのため雨風はもちろん、空気中の水分も吸収します。
劣化している木製扉をよく見ると下の方から劣化していると思いますが、これは水分が下に溜まりやすいことが原因です。
②温度によって伸縮しやすい
木製扉は、温度が高くなると膨張し、低くなると収縮します。
その過程で、表面を保護している塗料などに負荷がかかり劣化の原因となります。
玄関の木製扉の塗装方法
木製扉を塗装する際は、2つの仕上がり方があります。
木目を消してしまう塗りつぶしと、木目を生かしたままにするクリア塗装です。
木製扉の塗装は、以下のステップで行います。
正しい手順を守ることで、美しい仕上がりと長持ちする塗装を実現できます。
①表面の清掃と研磨
②マスキングと養生
③下塗り(プライマー)
④上塗り
⑤仕上げと乾燥
以下、順番に説明していきます。
①表面の清掃と研磨
まず、扉の表面を清掃し、汚れやほこりを取り除きます。
次に、中目のサンドペーパーを使って、古い塗膜や汚れを研磨します。
クリア塗装をする場合、既存の塗料が残っていると、塗装ムラの原因に繋がりますので、しっかり落とします。
既存の塗料が取れない場合は剝離剤を使用することも出来ますが、剥離剤を使用すると木材表面の繊維が荒れてしまい、ザラザラになってしまうことがあるため、きれいな仕上がりのために、その後念入りにサンドペーパーで研磨をする必要があります。
研磨後は、細目のサンドペーパーで仕上げ、滑らかな表面にします。
ちなみに、可能であれば扉を外すことで作業性が上がります。
研磨後も木目が荒れている場合や、小さな傷がある場合は、木目用フィラーを使用して修復します。
フィラーが乾燥したら、再度サンドペーパーで平滑にします。
②マスキングと養生
扉の周囲や取っ手、ヒンジ部分にはマスキングテープを使って養生します。
これにより、塗料が付着してはいけない部分を保護できます。
床や周囲の壁にもマスキングシートを敷き、塗料の飛散を防ぎます。
③下塗り(プライマー)
木製扉の塗装において、下塗りは非常に重要です。
プライマーを使用することで、上塗り塗料の密着性が向上し、均一な仕上がりを実現します。
刷毛やローラーを使って、薄く均一に塗布します。
プライマーが乾燥するまでの時間は、製品の指示に従ってください。
またクリア塗装の場合はサンディングシーラーを使用することもあります。
こちらは塗膜を厚くし、光沢感が増しますが、紫外線の影響を受けやすいため、使用するかは状況によって判断します。
④上塗り
塗りつぶしの場合、木製扉には、耐候性と耐久性に優れた塗料を選びましょう。ウレタン系塗料やアクリル系塗料が一般的に使用されます。
色や艶も好みに応じて選択します。
クリア塗装の場合は、木目を活かすために着色をおこないます。
これをすることで、木目を生かしつつも比較的自由に選ぶことが出来ますが、劣化が激しい場合や既存の色が濃い場合は、選べる色が限定されてしまうので、業者に相談してみましょう。
着色後はクリア塗装で光沢を出しつつ、コーティングも行います。
上塗りは2回行うのが一般的です。
1回目の塗装を行った後、完全に乾燥させます。乾燥後、細目のサンドペーパーで軽く表面を研磨し、2回目の塗装を行います。
これにより、塗膜の厚みと耐久性が向上します。
⑤仕上げと乾燥
塗装が完了したら、全体をチェックして塗りムラや塗料の垂れがないか確認します。
必要に応じて、タッチアップを行います。
塗装が完全に乾燥するまで、十分な時間を確保します。
扉の塗装が完全に乾燥したら、ヒンジを取り付けて元の位置に戻します。
取り付け時に塗膜を傷つけないように注意します。
乾燥が不十分な状態で扉を取り付けると、塗膜が傷つく可能性があります。
業者への依頼方法
玄関の木製扉の塗装を自分で行うのは、工程も多く難しい作業なので、プロの仕上がりを求める場合は、信頼できる業者に依頼するのが良いでしょう。
業者を探す際は、インターネットや情報誌などを用いて探してみましょう。
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注意したいのは、塗装会社の中でも木製扉の塗装方法が塗りつぶしに限定している場合があることです。
クリア塗装は手間もかかり、技術も必要とするため、対応できない場合もあります。
問い合わせる際に、上記した2つの仕上がり方が対応可能か確認を取るようにしましょう。
玄関の木製扉の塗装における注意点
玄関の木製扉を塗装する際に注意することは以下になります。
①塗料の選択
②気候と天候の考慮
③塗装面の準備
④乾燥時間の確保
依頼する場合も、下記の点を把握しておくことでスムーズに作業が進みます。
①塗料の選択
木製扉の塗装には、適切な塗料を選ぶことが重要です。
外部にさらされる玄関扉には、耐候性や耐久性に優れた塗料を使用しましょう。
ウレタン系やアクリル系の塗料が一般的に使用されます。
また、扉の色や艶の仕上がりも考慮して選びましょう。
②気候と天候の考慮
木製扉の塗装作業は気温や湿度の影響を受けやすいため、適切な時期を選ぶことが重要です。
湿度が高いと艶が出ない可能性があるため湿度が低い日が最適です。
雨天の日は避けるようにしましょう。
寒暖差が激しい場合でも、仕上がりに問題が出ることがあります。
時間をかけて塗装することが必要です。
③塗装面の準備
塗装面の準備は仕上がりに大きな影響を与えます。
古い塗膜や汚れをしっかりと除去し、表面を滑らかにすることが重要です。
弊社も木製扉塗装の際は、この作業に最も神経を使います。
下地処理を丁寧に行うことで、塗料の密着性が向上し、均一な仕上がりが実現します。
④乾燥時間の確保
塗装後の乾燥時間は十分に確保しましょう。
乾燥時間が短すぎると、塗料のダレや気泡が発生し、仕上がりが悪くなります。
また乾燥が不十分な状態で扉を取り付けると、塗膜が傷つく可能性があります。
各工程ごとに、適切な乾燥時間を確保することが重要です。
まとめ
玄関の木製扉の塗装方法と依頼方法について詳しく説明しました。
具体的な手順や注意点、信頼できる業者に依頼する際の選び方や打ち合わせのポイントを紹介しました。
技術のいる作業ですが、正しい手順と適切な塗料を選ぶことで、美しい仕上がりと長持ちする塗装を実現できます。
瑞穂区で玄関扉の塗装を検討している方は、ぜひ今回の内容を参考にして、素晴らしい仕上がりを目指してください。
弊社でも多くの実績をもとに最良の仕上がりを実現します。
お問い合わせをお待ちしております。
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