【あなたのお家は大丈夫？】床下浸水の危険性について

6月に入り雨の日が続いておりますが雨漏り等の症状は出ていないでしょうか？

その中でも床下浸水については注意が必要です。普段あまり見ることのない床下ですが知らぬ間に浸水

していることがあります。今回は床下浸水について解説します。

床下浸水とは

住宅の基礎部分に水が浸水しており、床上には達していない状態のことです。

床下浸水の原因

床下浸水を起こす原因としていくつか考えられます。

・配管からの水漏れ

・基礎、外壁から雨水が侵入

・床下結露

配管からの水漏れ

まず床下浸水が起きた時に疑われるのが配管からの水漏れです。配管から漏れる原因としては経年劣化

と施工不良が挙げられます。新築10年までであれば瑕疵担保責任でメーカー保証になるので自分で対処

せずにまずはハウスメーカーや工務店に相談しましょう。

基礎、外壁からの雨水が侵入

冠水などの水害が起こらない限り、日常で降る程度の雨水で床下浸水は考えられません。基礎や外壁に

すき間が生じている場合は雨水が侵入して床下へ流れている場合もあります。

外壁にクラックや窯業系サイディングの反り、釘の抜けた穴などがある場合はそこから内部へ雨水が流

れ込んでいる可能性があります。他には基礎コンクリートの打ち継ぎ部や、換気口から床下へ雨水が流

れ込んでしまう可能性もあります。

床下結露

最近は断熱性や気密性が重視されてお家が建てられます。そうすることで床下の湿度が高くなりやすく

結露して床下に溜まる場合があります。

いずれの理由であろうと床下浸水は放置すると危険です。発見した場合はすぐにハウスメーカー、工務

店、専門業者に相談しましょう。

床下浸水の危険性

床下浸水を放置すると以下の危険性があります。

・カビの繁殖や感染症による健康被害のリスク

・腐朽菌の繁殖やサビによる建物損壊のリスク

・シロアリなどの害虫発生のリスク

・漏電や断熱効果の低下のリスク

カビの繁殖や感染症による健康被害のリスク

床下浸水を放置するとカビが繁殖して健康へ悪影響がおよぶリスクがあります。

カビ菌を吸い込んでしまうとアレルギーや気管支炎、喘息などを引き起こす恐れがあります。また、湿

度の高い場所で繁殖する細菌や微生物、破傷風菌などによる感染症リスクも高まります。

腐朽菌の繁殖やサビによる建物損壊のリスク

湿気がたまると家の木材に「木材腐朽菌」と呼ばれる菌が繁殖します。

木材腐朽菌が繁殖すると床下の木部や土台・柱など、住宅において重要な構造部の木材が腐食するため

建物が損壊するリスクがあります。

さらに、高い湿度によって木材部分だけではなく金属部分や釘、鉄骨などに錆が発生すると腐食が起こ

るリスクがあります。

シロアリなどの害虫発生のリスク

腐朽菌によって木材が腐食するとエサとして好んで食べるシロアリが発生します。

シロアリが大量発生して柱や土台などの家の構造材を食べてしまうと住宅の耐久性が低下します。耐震

性にも影響が出るなど、取り返しのつかない事態へ発展するリスクがあります。

漏電や断熱効果の低下のリスク

電気の配線が水に浸かってしまった場合、漏電や感電が起こるリスクが高まります。

また、床下が水浸しで断熱材まで濡れている場合もあります。断熱材は濡れると断熱効果が低下するた

め、断熱材交換のリフォームが必要になるケースもあります。

床下浸水の対処方法

床下浸水を発見した場合はまずはハウスメーカーや工務店に相談しましょう。新築であれば購入後10年

以内であれば瑕疵担責任で保証して貰えます。自身では判断つき辛いところもあるので無理せずプロに

任せましょう。対応してもらう際は原因究明と補修を自身が納得できるまでしてもらいましょう。中に

は適当なことを言って逃げるメーカーもいるので注意です。そして必ず洗浄と乾燥を行ってもらいまし

ょう。本来、水が入ってはまずい場所なので入っている水が抜ければOKというわけではありません。カ

ビや菌は目に見えないのでしっかりと対応してもらいましょう。今後、何十年と住むお家と思うので重

要です。

床下は普段あまり見ることはないと思いますがたまには見る癖をつけた方が良いです。

知らぬ間に進行しており手遅れになっても面白くありません。お家を守るのはあなた自身です。

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