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コラム

ケレン作業が鉄部塗装を長持ちさせる!ケレン作業の重要性

2024.07.15

鉄部の塗装は美観と耐久性を保つために重要です。

鉄部の塗装はすこし特殊な処理が必要で、その過程で欠かせないのがケレン作業です。

ケレン作業は、鉄部の表面を適切に処理し、塗料の密着性を高めるための重要なステップです。

今回は、塗装前のケレン作業について創業50年の塗装会社の2代目、わたくし福田が詳しく解説し、その難しさと重要性を読者の皆さんに伝えます。

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ケレン作業とは

ケレン作業とは、鉄部の表面から錆や古い塗膜、汚れを除去し、塗料がしっかりと密着できる状態にすることを指します。

この作業を怠ると、塗料が剥がれやすくなり、塗装の耐久性が低下します。

ケレン作業には、手作業で行うもの(3、4種ケレン)から機械を使ったもの(1、2種ケレン)まで、いくつかの方法があります。

ケレン作業の重要性

DIYなど自分で鉄部を塗装する方の中には、ケレン作業を省いてしまう方もいるようです。

この章ではケレン作業は本当に必要なのかを説明します。

ケレン作業は以下の目的のために行います。

①塗料の密着性を高める

②塗装の耐久性を向上させる

③錆の再発を防ぐ

詳しく説明していきます。

①塗料の密着性を高める

鉄部の表面に錆や汚れ、古い塗膜が残っていると、新しい塗料がしっかりと密着しません。

塗膜が錆や汚れの上に乗ってしまうためです。

これにより、塗装が剥がれやすくなります。

ケレン作業を行うことで、表面が滑らかになり、塗料が均一に塗布できるようになります。

②塗装の耐久性を向上させる

鉄部の表面が適切に処理されていると、塗装の耐久性が向上します。

すこし補足すると、わざと被塗面をケレン作業によって傷つけることで(目荒らし)、材料表面の微細な凹凸を作り、塗料を入り込ませてしっかり定着させることを目的としています。(アンカー効果)

これにより、長期間にわたって美観と防錆効果を維持できます。

ケレン作業を怠ると、塗料の劣化が早まり、再塗装の頻度が高くなります。

③錆の再発を防ぐ

錆を完全に除去することで、新たな錆の発生を防ぐことができます。

錆は酸化現象のため、塗膜でカバーしたとしても錆が残っていれば進行してしまいます。

結果、錆が残ったまま塗装を行うと、錆が内部で進行し、鉄部材の劣化が進みます。

ケレン作業は、錆の進行を食い止め、鉄部材の寿命を延ばすために不可欠です。

ケレン作業の方法

ケレン作業と言っても、手作業で行うもの、機械を使うものがあり、ケレンのレベルによって1~4種までの分けられます。

1種ケレン

錆や旧塗膜を完全に除去して鉄部面を露出させるケレン方法です。

「ブラスト法」と呼ばれる細かい砂や金属片などを高圧力で噴射し、鉄部表面を磨きます。

1種ケレンはブラストできる大きな機械が必要になります。

大掛かりな作業になるため、道路橋など大きな構造物に対してのみ行われます。

2種ケレン

住宅でも鉄部の錆の状況が深刻な場合、2種ケレンを用います。

2種ケレンはブラスト法ではなく、ディスクサンダーなどの動力工具や手工具を使って錆や汚れを除去します。

ブラスト法とは違い、手作業で全てを行う2種ケレンは、作業に時間がかかり費用も高くなるので、あまり使用しません。

3種ケレン

3種ケレンは旧塗膜のうちしっかり密着しているものを「活膜」として残し、さびが発生している面やひび割れたり膨れたりしている旧塗膜を除去します。

作業自体は2種と同様に動力工具や手工具を使ってさびや汚れを除去しますが、全て除去しない分住宅では最も行われるケレンです。

4種ケレン

活膜は基本的に残し、それ以外のさびが発生している面やひび割れたり膨れたりしている旧塗膜を除去します。

全体的にダメージが少なく、さびも特に見当たらず、異常をきたしている塗付面が少ない場合に行い、汚れを落とし、軽く目荒しすることが主となります。

目荒しとは、塗膜の食いつきをよくするために表面に凸凹をつけることです。

ケレン作業の注意点

ケレン作業を行う際には以下の点に注意が必要です。

①安全対策の徹底

②適切な道具の選択

③周囲へ飛散に対する配慮

順番に説明していきます。

①安全対策の徹底

ケレン作業を行う際、旧塗膜や錆の粉、ホコリなどが飛散します。

吸引や目への侵入などの危険性が高いため、安全対策を行う必要があります。

ケレン作業中は、飛散する粉塵や錆片を防ぐため、保護メガネやマスク、手袋を必ず着用します。

また高所での作業が必要な場合は、足場をしっかりと組み、安全対策を徹底します。

②適切な道具の選択

鉄部の状態や作業範囲に応じて、適切な道具を選択します。

道具の選択を誤ると、ケレンが不十分になったり、必要以上に塗装面を傷つけてしまう危険性もあります。

そのため手作業か機械作業か、状況に応じて使い分けることが重要です。

道具の使用方法を正しく理解し、適切に操作することで、効果的なケレン作業が可能になります。

③周囲へ飛散に対する配慮

ケレン作業中は、発生する粉塵や錆片が周囲に飛散しないよう、適切な対策を講じます。

これを怠ると、周囲の車にケレン時に出たごみが付着してしまったりします。

特に、屋外での作業の場合は周囲の環境に配慮し、保護ネットや養生を施します。

また作業後の清掃を徹底し、粉塵や錆片を残さないようにします。

まとめ

今回は塗装前のケレン作業について詳しく説明しました。

ケレン作業は、錆や古い塗膜を除去し、塗料の密着性を高め、塗装の耐久性を向上させるために重要です。

またケレン作業を行う際にはしっかりと安全対策を行い、周囲にも配慮する必要があります。

瑞穂区で鉄部材の塗装を検討している方は、ぜひ弊社にご連絡ください。

私たちの経験と技術で、皆様の住まいを守り、美しく保つお手伝いをいたします。

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