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コラム外壁の色選びの注意点、コツについて解説
屋根塗装
2023.03.22
こんにちは。
株式会社HookPekの福田です。
弊社は愛知県名古屋市瑞穂区で住宅のメンテナンスを行っております。
外壁塗装を行う際に雨漏りの修繕や外壁のメンテナンスを目的にしています。
その際に気になるのが外壁の色をどうするか、ということです。
今と同じにするか、新しい色に塗り替えるか、人によって判断は違います。
一度外壁塗装を行うと、10年間は同じ色で過ごすことになります。
せっかくの機会ですから、失敗のない選択をしたいですよね。
今回は外壁塗装の色選びのポイントについて解説していきます。
目次
外壁リフォーム時の色選びは慎重に
外壁リフォームは家の見た目を大きく変える大事な作業です。
色を選ぶときは、家のスタイルや周りの風景とのバランスを考えることが大切になります。
気に入る色を選ぶことが出来ると、家がもっと素敵になり、住むのも楽しくなります。
色を選ぶ時のポイント
外壁の色を選ぶ際は、下記の点を考慮することで、スムーズに色を選べます。
地域の特徴と合わせる
自分の家がある地域の風景や、他の家との調和を考えましょう。
例えば白い建物が多い地域なら、原色を避け、薄目の色を選ぶと周囲に溶けこみます。
自然が多い地域なら、自然に溶け込むような色がいいですね。
家のデザインに合わせる
家の形やデザインに合わせて色を選ぶのもポイント。
モダンな家ならシンプルでかっこいい色、クラシックな家なら温かみのある色が合います。
色の持ち具合もチェック
色の中には色褪せしやすい色があります。
原色に近い色は色が褪せやすく、白系の色は色褪せの進行が比較的に遅い傾向にあります。
好みの色だけで選ばず、その中でも長持ちする色を選択しましょう。
良く選ばれる外壁、屋根の色やおすすめの色は?
外壁でおすすめの色
よく選らばれる色を3種類、写真と一緒に特徴をご紹介します。
グレー色の外壁
グレー色の建物は、モダンで洗練された印象を与えます。
この色はお洒落な雰囲気を演出するため、多様な建築スタイルにマッチします。
グレーは汚れが目立ちにくいため、メンテナンスが比較的容易で、長期間にわたって美しい外観を保つことができます。
シンプルなグレー色の建物は、時代を超えて愛されるデザインです。
まずはどのように色を決めるかを解説していきます。
ベージュ色の外壁
ベージュ色の建物は、温かみのある自然な印象を与え、どのような環境にも調和しやすいのが特徴です。
この色合いは、家に落ち着いた雰囲気があり、周囲の景色や他の建物とのバランスを取りやすくします。
汚れが目立ちにくいという実用的な利点もあり、長期にわたり清潔感を保ちやすいです。
この色は、自然光との相性が良く、特に木々や緑に囲まれた環境では調和を見せます。
ベージュ色は、時間が経っても色褪せの感じにくいため、長期間にわたり美しい外観を維持することが可能です。
白色の外壁
白色の建物は、明るく清潔感あふれる外観が特徴で、明るさと軽やかさをもたらします。
白は光を反射しやすく、自然光を活かした明るい雰囲気を作り出し、建物を視覚的に大きく、開放的に見せる効果があります。
この色はシンプルでありながら、洗練された印象を与え、様々な建築スタイルに適応します。
しかし、白色は汚れが目立ちやすいため、定期的なメンテナンスが必要です。
特に、都市部や交通量の多い地域では、環境由来の汚れに注意が必要です。
それでも、白色は時間が経っても古びることなく、モダンで時代を超えた美しさを保つことができるため、多くの人に選ばれています。
白色の建物は、周囲の環境に光をもたらし、穏やかで清らかな印象を創出します。
ツートンの外壁も人気!
ツートンカラーの外壁は、建物に個性的で魅力的な外観を与える流行の選択肢です。
二つの異なる色を使うことで、建物の特徴を際立たせ、デザインに深みとバリエーションを加えることができます。
特に、上部に暗い色を、下部に明るい色を選ぶことで、視覚的なバランスを取り、建物全体に安定感をもたらします。
この方法は、建物の形状を強調し、より立体的に見せる効果もあります。
色の選び方では、コントラストが強すぎないように注意し、周囲の環境と調和する色を選ぶことが大切です。
例えば、自然豊かな地域では地元の風景に溶け込む落ち着いた色の組み合わせが適しています。
また、都市部ではモダンで洗練された色の組み合わせが好まれる傾向があります。
ツートンカラーは、シンプルな建物にも複雑なデザインの建物にも適応し、その建物固有の魅力を引き出す効果を持っています。
ただし、色の選択には慎重に行い、建物の周囲の環境、建築様式などを考慮に入れることが重要です。
正しく選ばれたツートンカラーは、建物を際立たせ、その地域の風景の中で目を引く存在にすることができます。
屋根でおすすめの色
屋根の色選びの際に、注意することは見た目もありますが、太陽光を遮る【遮熱性能】の高い色を選ぶことをお勧めします。
夏場の太陽光の影響を、少しでも抑える工夫をすることで、エアコン代の節約になることもあります。
遮熱性能は白に近い色ほど高くなります。
逆に黒に近いほど、太陽光を吸収するため、建物内部に熱を伝えやすくなります。
外壁シミュレーションの事例紹介
外壁の色選びの際には、カラーシミュレーションを行うことで、失敗のリスクを減らし、思い切った色替えをすることが出来ます。
いろいろな色を家に当てはめてみることができ、実際に塗る前に、どの色が家に合うかがわかります。
ここでは事例をご紹介します。
塗装する建物の画像を用意する
塗装する建物の画像を用意します。
今回は古くなった建物にツートンの塗装をした際の事例を用い、シミュレーションから塗装後までの内容を紹介します。
色を当てはめ、全体の雰囲気を確認する
構造がシンプルなため、ツートンのアクセントをつける提案をしました。
みず色のアクセントだと暗い印象になるということで、違う色を塗装することになりました。
塗装後の写真
実際の塗装の際は黄色を選択しました。
このようにシミュレーションを用いることで、ただキレイになるだけでなく、雰囲気をガラリと変えることも可能です。
選べるのは色だけじゃない!塗料の種類について
外壁リフォームの際は、塗料の種類にも注意しましょう。
外壁塗装に使用する塗料の種類を選ぶ際は、各塗料の特性を理解し、自宅の条件や要求に最適なものを選択することが重要です。
主要な塗料の種類とそれぞれの長所と短所を概説します。
アクリル塗料
アクリル塗料は、手頃な価格が特徴です。
主に水性塗料であり、乾燥が早く、塗装作業が比較的容易なため、DIYにも適しています。
アクリル塗料は、適度な耐候性を備えていますが、より厳しい環境や長期間の耐久性が必要な場合には、他の塗料の方が適しています。
また、通気性が良いため、壁の「呼吸」を妨げず、結露を軽減する効果があります。
ただし、耐久性は他の高価格の塗料と比較すると低めで、定期的なメンテナンスが必要になることがあります。
ウレタン塗料
ウレタン塗料は、優れた耐久性と柔軟性で知られています。
ウレタン塗料は化学的に安定しており、紫外線や気象条件に強い耐性を持っています。
これにより、色褪せや剥がれにくく、長期間にわたって外壁の美観を保つことができます。
最大の特徴は、高い弾力性と伸縮性です。
これにより、建物の微細な動きや温度変化による膨張・収縮に対しても、塗膜が割れたり剥がれたりするのを防ぎます。
特に、細かなひび割れが起きやすい外壁に最適です。
また、ウレタン塗料は防水性にも優れているため、雨水の侵入を防ぎ、建物を保護するのに効果的です。
ただし、施工にはある程度の技術が必要であり、適切に施工されないとその性能を十分に発揮できない場合があります。
ウレタン塗料は、耐久性、弾力性、防水性を重視する外壁塗装に適した選択肢であり、特に動きのある建物や厳しい気候条件下での使用においてその価値を発揮します。
シリコン塗料
シリコン塗料の特徴は、その優れた耐久性と保護性能にあります。
シリコン塗料は、紫外線や雨水、気温変化に強く、長期間にわたって外壁を保護します。
これにより、色あせや塗膜の剥離が少なく、長期間にわたり外壁の美観を維持することが可能です。
シリコン塗料は、優れた撥水性を持っており、雨水や汚れが壁面に付着しにくく、清潔な外観を保つのに役立ちます。
この撥水性により、壁面の乾燥を早め、藻やカビの発生を抑制する効果も期待できます。
加えて、シリコン塗料は通気性に優れているため、壁内部の湿気が外に逃げやすく、建物内部の環境を快適に保ちます。
その柔軟性により、建物の微細な動きにも追従し、ひび割れに対する耐性もあります。
耐久性、撥水性、通気性のバランスが優れているため、シリコン塗料は特に気候の変化が激しい地域や、長期的なメンテナンスを抑えたい場合の外壁塗装に適しています。
初期コストはやや高いものの、長期的な視点で見るとコストパフォーマンスに優れた選択肢です。
フッ素塗料
フッ素塗料は、極めて高い耐候性と耐久性を持つことで知られています。
フッ素樹脂を主成分とするこの塗料は、強い紫外線や酸性雨、さらには汚染物質に対しても強い耐性を示します。
これにより、長期間にわたって色褪せや劣化が少なく、外壁の美観を保持します。
フッ素塗料のもう一つの大きな特徴は、その優れた自己洗浄能力です。
雨水が表面の汚れを容易に洗い流し、常に清潔な外壁を維持することができます。
この性質は、特に都市部や工業地域のような汚染が懸念される環境で有効です。
また、フッ素塗料は化学的に安定しているため、薬品や油分にも強く、多種多様な環境条件下での使用に適しています。
その耐久性から、長期間にわたるメンテナンスの削減にも寄与し、初期コストが高いものの、長期的なコストパフォーマンスは非常に高いと言えます。
フッ素塗料は、高い耐候性と自己洗浄性を求める場合の外壁塗装に最適で、特に厳しい環境条件や長期間のメンテナンスを考慮した塗装に適しています。
無機塗料
無機塗料もまた、耐候性と耐久性に優れた塗料です。
無機塗料は、無機質の成分を主としており、紫外線や化学物質、極端な気温変化に強い耐性を持っています。
これにより、色褪せや劣化が非常に少なく、長期間にわたって外壁の美観を維持することが可能です。
この塗料の大きな利点は、その安定した化学構造にあります。
無機塗料は有機物質に比べて分解されにくく、強い紫外線に曝される環境でも性能を維持します。
また、耐熱性も高く、外壁を極端な温度変化から保護します。
無機塗料は環境に優しい選択肢としても注目されており、VOC(揮発性有機化合物)の排出が少ないため、室内の空気質を保つのにも有効です。
ただし、施工には特殊な技術が必要であり、初期コストは高めですが、長期的に見るとその耐久性によりメンテナンスコストを抑えることができます。
無機塗料は、長期間にわたる耐候性と安定した品質を求める場合の外壁塗装に最適であり、特に過酷な気候条件や長期的なコスト効率を考慮する場合に適しています。
外壁塗装のDIYをする際の注意点
市販の外壁用塗料には色のレパートリーに限界がある
自分で塗装する場合は、塗料選びが重要です。
市販されている塗料は、色の種類や性能が専門店のものと異なることがあります。
また、塗料の性能を充分に発揮するためには、適切な塗装膜を形成する必要があります。
購入する際は、どのくらいの規模を塗装するか計測したうえで、必要な量を適切に購入しましょう。
サイデイングの塗装の際は目地の劣化にも注意
サイデイング外壁のメンテナンスは、塗装だけでは不完全と言えます。
サイデイングは目地があり、そこのひび割れにより雨漏りが発生することがあります。
サイデイング塗装のDIY時には、塗装だけではなく、目地などの劣化もしっかりと対処しましょう。
サイディングなど特殊な材質の壁を塗る際には、適切な塗料や方法を事前に調べておくことが重要です。
色の選び方
塗装業者との色選びの際、どのように色を選ぶかをご紹介します。
塗料メーカーのカタログの標準色から選ぶ
多くの塗料にはメーカーの定めた標準色というものがあり、カタログに掲載されています。
このカタログの中はお客様のニーズが反映された色がラインナップされているため、標準色から自分のイメージにあった色を選べば、失敗しにくいと言えます。
日本塗料工業会の見本帳から選ぶ
しかし、標準色のため種類が限られているので、気に入った色がない場合があります。
その際は日本塗料工業会が製作している、塗料用標準色の見本帳から気にいった色を選びます。600色以上収録されており、「調色」で対応します(調色とは、塗料を配合して好きな色を制作することです)。
種類が多いこともありイメージに合った色が見つかるはずです。
(塗料によっては見本通りの色が作れない場合もありますので、詳細はお問い合わせください。)
色の選ぶ時の注意点
基本的には好きな色を選べばよいのですが、見本帳では実際に塗装した家のイメージが付きにくく、好みだけで決めてしまうと失敗してしまう危険性が高くなってしまいます。
ここでは色選びの注意点を解説していきます。
住まい周辺の景観との調和
建物は単体で建っているわけではなく、周囲の景観と共存しています。
たとえば住まい周囲の景観に合わない派手な色にすると周囲から浮いてしまい、不自然に見えてしまったり、街並みの景観が損なわれることもあります。
また地域によっては景観法で使える色が制限されている場合もあります。
景観法が定められていない地域でも、派手すぎる原色などは避けた方が無難といえます。
面積効果を考慮する
面積効果とは、同じ色でも面積の大きさによって明るさが違って見える現象です。
明るい色の場合、カタログや見本帳よ帳も実際に塗装されたものの方が明るく見えます。
反対に暗い色の場合はより暗く感じられます。
そのため自分の好みの色よりもワントーン抑えめ(明るい色を選ぶ場合は暗め、暗めの色を選択する場合は明るめ)の色を選択すると、より完成のイメージに近い色を選ぶことが出来ます。
カラーシミュレーションを利用する
見本帳だけではイメージしづらい場合は、カラーシミュレーションを利用することがおすすめです。
カラーシミュレーションはお客様からいただいたご自宅のお写真に簡易的な塗装イメージを無料で作成し、色選びの一助としてお使いいただけます。実際の建物にシミュレーションしますので、より具体的にイメージしやすくなります。
(シミュレーションは画面で確認することになります。実際の外壁では色の見え方が異なります。シミュレーションした色と実際に塗装する色には多少のズレがでますのでご了承ください。)
外壁塗装の相場は?
外壁塗装の相場価格は、建物の大きさ(面積)、使用する塗料の種類、施工の種類によって変動します。
相場については良くご相談を受けますが、正確な価格は見積もりを取ることでしか確定しません。
弊社で施工した事例を確認すると、平均で100~140万円の金額のようです。
あくまで目安として上記に記しましたが、正確な金額は大きく変わりますので、判断のひとつ程度にお考えいただきたいです。
まとめ
今回は塗装する際の色選びから、実際に塗装するまでのイメージを記載しました。
株式会社HookPekではお客様のご要望に合わせて数パターンのシミュレーションをおこないます。
色に関するご質問はもちろん、ご納得いただけるシミュレーションができるように対応致します。
外壁塗装を検討中の方はお気軽に名古屋の住宅メンテナンス店「株式会社HookPek」までご相談ください。
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