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コラム住まいの生物劣化解説① シロアリ被害について
ハウスメンテナンス
2023.03.20
こんにちは。
株式会社HookPekの福田です。
弊社は住宅メンテナンス診断士の資格を有するスタッフも在籍しており、住まいの劣化状況を正確に診断したうえで適切なメンテナンスのご提案をすることを心がけております。
日本の住まいは木造建のものが多く、木造住宅を痛める危険性があるものに「蟻害(シロアリ食害)」「腐朽菌」「甲虫類による食害」があり、これらをまとめて生物劣化といいます。
今回はその中から「蟻害(シロアリ食害)」について解説していきます。
シロアリ食害について
シロアリ食害は木造住宅で最も代表的で、重要な生物劣化です。
日本に生息するシロアリのほとんどは、地中から集団で這い上がり建物の木部を食害します。
代表的なシロアリ種は2種で、それらは西日本の海岸地帯を中心に分布するイエシロアリと、日本全国(高い山地と北海道東部は除く)に分布するヤマトシロアリです。(西日本では両者が生息してます)。
これらは、春から夏にかけて群飛し、羽アリが発生して拡大します。
余談ですが、一般的なクロアリなどのいわゆるアリ類も集団で生活しますが、これらは木材を加害することはありません。
これらの2種のシロアリは、比較的湿気の多い、床下、風呂など水回りで多発しますが、乾燥した木材も
食します。
住宅においては、床下を中心とする領域以外に、玄関・勝手・バルコニーの周囲、雨漏部、壁内部にも生息することがあり、発見は主に床下での蟻道(シロアリの通り道)が手がかりとなります。
シロアリの住まいへの侵入経路について
シロアリは自然界では土壌の中で巣をつくります。
巣の中でコロニーと呼ばれる集団を形成し、集団の中の働きアリが土の中を掘り進んで住まいに侵入します。
シロアリは空気の流れや日光を嫌うため、建物の外周からは確認しづらく、床下や壁の中などでシロアリ被害は頻発します。
住まいでシロアリ被害が発生しやすい部位は?
前述したようにシロアリは空気が湿った環境を好むため、空気の流れが悪い床下や水回りに被害は集中します。
また、シロアリは木材をかじりながら上へ上へと這い上がってくためシロアリ被害が進むと床板や柱などにも影響が出てきます。
自然界では土壌を巣とするシロアリですが、建物に侵入すると木材を巣とするため常に湿気を含む部屋などでは注意が必要になってきます。
シロアリは地上からひそかに這い上がってくるため、住人が被害に気付くことは難しいです。
シロアリ被害の状況とは
シロアリは木材の内部を食害していくため、進行すると木材ないが空洞化してしまいます。
そうなると木材の強度は著しく低下してしまい、結果として建物全体の劣化につながります。
空洞化した木材は打音(木材を叩いた際の音)が響くいたり、木材表面の弾力が低下することで指で押すだけで変形してしまうなどの現象が起き、ここでシロアリ被害に気付くというケースが多いです。
シロアリがいるサイン
前述したとおり、シロアリの被害はわかりにくいため主に蟻道と呼ばれるシロアリの通り道からシロアリ被害を判断することになります。
蟻道とはシロアリが住宅の土台や基礎を這い上がる際に、自信の糞や周りの砂粒などを利用して構築するもので、一般的に建物を這い上がるように土のようなもの(蟻土)が筋状に走っているものです。
またシロアリは巣が露出すると蟻土で修復する性質があるため、例えば縁側などの板の亀裂に土の塊のようなものがあることで判断できる場合もあります。
進行が進むことで室内側に蟻道が見えることもあります。
シロアリ対策について
シロアリ被害は非常に発見しづらいので、住まいに湿気をためない工夫は必要です。
換気など特に水回りには注意し、空気を留めておかない注意が必要です。
それでも床下など空気の流れが悪く湿気が多い部分からシロアリ被害は多発するので、定期的に専門業者に見てもらい、状況を確認。
早急な駆除を心掛けましょう。
HookPekは名古屋市瑞穂区を中心に外壁塗装を中心にハウスメンテナンスの相談を受け付けています。
住宅メンテナンス診断士の資格を有するスタッフが住まいの状況を診断士適切な対処法をお伝えします。
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