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コラム塗装では対応できない瓦の対処法
2024.07.05
瑞穂区で瓦屋根のメンテナンスを検討している皆さん、こんにちは。
瓦屋根は塗装によるメンテナンスが可能ですが、劣化がや破損が大きい場合、塗装では対応できないこともあります。
塗装で対応できないときはどのように対処するのか。
瑞穂区で50年以上塗装に携わってきた、わたくしHookPekの福田が詳しく解説します。
前回の記事では、瓦屋根の塗装のメリットや手順についてお話ししましたが、今回は塗装では解決できない問題に焦点を当て、その対処法を紹介します。
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塗装が適用できない場合でも、適切な対策を講じることで、瓦屋根の耐久性と美観を保つことができます。
目次
瓦屋根のメンテナンスで塗装では対応できないケース
瓦屋根のメンテナンスにおいて、塗装では対応できないケースはいくつかあります。
まとめると以下のとおりです。
①瓦のひび割れや破損
②屋根下地の劣化
③瓦のズレや浮き
④漆喰の劣化
⑤防水シートの劣化
以下にひとつずつ解説していきます。
①瓦のひび割れや破損
瓦にひび割れや破損が生じると、ひび割れから雨が浸入してしまい、雨漏りの原因となります。
ひび割れや破損が広範囲にわたる場合、塗装だけでは対処できません。
瓦のひび割れや破損が見られる場合、該当部分の瓦を交換する必要があります。
交換する際には、周囲の瓦と同じ素材と色合いのものを選ぶことが重要です。
屋根の専門業者に依頼して、点検をしたうえで確実に交換作業を行ってもらいましょう。
②屋根下地の劣化
瓦の下にある屋根下地が劣化している場合、塗装では根本的な問題を解決できません。
一般的に、瓦屋根の下地には木の骨組みがありますが、瓦は重いため時間をかけて下地に影響を与えていきます。
屋根下地の劣化は、屋根全体の構造に影響を与えるため、早急に対処する必要があります。
屋根下地の劣化が確認された場合、屋根全体を点検し、必要に応じて変わらを一度取り外し下地の補修や交換を行います。
屋根下地の修繕は、瓦屋根の専門業者に依頼できます。
③瓦のズレや浮き
瓦がズレたり浮いたりすると、隙間から雨水が浸入し、雨漏りの原因となります。
瓦のズレや浮きは、風や地震などの影響で発生することが多いです。
瓦のズレや浮きが見られる場合、瓦を正しい位置に戻し、しっかりと固定する必要があります。
瓦の固定には、専用の粘着剤や釘を使用します。
④漆喰の劣化
瓦屋根の漆喰とは、瓦屋根のふちにある白い部分です。
漆喰には瓦を固定し、雨の侵入を防ぐ効果もあるため、これが劣化すると、瓦の固定力が低下し、瓦が外れやすくなります。
漆喰のひび割れや剥がれは、経年劣化により漆喰が固くなることで発生します。
見た目の問題だけでなく、屋根全体の耐久性にも影響を与えます。
漆喰の劣化が見られる場合、漆喰の補修や塗り直しを行います。
古い漆喰を取り除き、新しい漆喰を塗り直すことで、瓦の固定力を回復させます。
⑤防水シートの劣化
比較的新しい家の瓦の下には防水シートが敷かれており、雨水が瓦から侵入した場合に建物内への侵入を防ぐ効果があります。(古い建物の場合、防水シートではなく土が使われている場合もあります)
防水シートが劣化すると、雨水が屋根下に侵入しやすくなります。
防水シートが劣化している場合、瓦にも何かしらの不具合が生じている可能性が高いため、深刻化している状態ともいえます。
また、長期間にわたって放置すると屋根全体の耐久性に影響を与えます。
防水シートの劣化が確認された場合、防水シートの交換しなければなりません。
瓦を一時的に取り外し、新しい防水シートを敷設した後、瓦を元の位置に戻します。
ケーススタディ:塗装では対応できなかった瓦屋根のメンテナンス事例
築30年の瓦屋根の修繕
背景: Fさんは築30年の瓦屋根の家に住んでおり、瓦のひび割れやズレが目立つようになっていました。また漆喰の劣化も確認できました。
塗装だけでは問題が解決しないため、総合的な修繕をご提案しました。
対応: 点検の結果、瓦のひび割れやズレが確認されました。
瓦の交換と再固定、漆喰の交換、下地の補修、防水シートの交換を行い、屋根全体をリフレッシュしました。
結果: 屋根全体が新築のように蘇り、防水性能も向上しました。Fさんは修繕の結果に非常に満足し、定期的な点検とメンテナンスを行うことをお勧めしています。
塗装では対応できない場合の瓦屋根のメンテナンスのコスト
塗装ではない瓦屋根のメンテナンスは塗装に比べてコストがかかります。
屋根から雨水が浸入してしまうと、建物全体に被害が拡大してしまい、メンテナンスのコストは増えてしまいます。
早い段階で適切な対策を講じることで、長期的な費用を抑えることができます。
参考までに一般的なコストの目安を下記に紹介します。
①瓦の交換費用
瓦の交換費用は、使用する瓦の種類や交換する範囲によって異なります。
一般的には1平方メートルあたり5,000円〜10,000円程度が目安です。
②屋根下地の補修費用
屋根下地の補修費用は、補修範囲や劣化の程度(交換するのか、補修するのかなど)によって異なります。
一般的には1平方メートルあたり3,000円〜8,000円程度が目安です。
③防水シートの交換費用
防水シートの交換費用は、使用するシートの種類や交換する範囲によって異なります。
一般的には1平方メートルあたり2,000円〜5,000円程度が目安です。
瓦工事の信頼できる業者の選び方
①実績と評判
業者の実績や評判を調べ、信頼できるかどうかを判断しましょう。
インターネットの口コミや施工事例を確認することで、過去の施工事例を参考にすることができます。
②見積もりの透明性
複数の業者から見積もりを取り、費用の内訳が明確であるかを確認しましょう。
見積もりが不明瞭な場合や、不明な費用が含まれている場合は、追加料金が発生する可能性があるため注意が必要です。
業者に見積もりの内容について確認を取るのも一つの手です。
③アフターサービスの充実
工事完了後のアフターサービスが充実している業者を選ぶことで、施工後に問題が発生した場合でも迅速に対応してもらえます。
保証期間や対応内容について事前に確認しておきましょう。
④コミュニケーションのスムーズさ
施工業者とのコミュニケーションがスムーズに取れるかどうかも大切です。
工事中の進行状況や変更点について適切に報告し、質問や疑問に対して迅速に対応してくれる業者を選びましょう。
まとめ
瓦屋根のメンテナンスは、塗装だけでは対応できないケースが多くあります。
ひび割れや破損、屋根下地の劣化、瓦のズレや浮き、漆喰の劣化、防水シートの劣化など、様々な問題が発生する可能性があります。
これらの問題に対して適切な対処法を講じることで、瓦屋根の耐久性と美観を保ち、家を長く丈夫に保つことができます。
瑞穂区で瓦屋根のメンテナンスを検討している方は、ぜひ株式会社HookPekにご相談ください。
お客様からヒアリングさせていただき、最適な対処法をご提案させていただきます。。
私たちの経験と技術で、皆様の住まいを守り、美しく保つお手伝いをいたします。
お問い合わせをお待ちしております。
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