外壁塗装の見積書にある「160㎡」などの数字は、どのように計算されているのでしょうか。自宅の面積を概算する方法と、会社ごとに㎡数が違うときの確認ポイントを解説します。
この記事の結論
外壁の塗装面積は、壁の面積を合計し、窓やドアなど塗らない部分を差し引いて求めます。
坪数だけでは正確に分かりません。見積書は㎡数の大小だけで判断せず、計算の根拠と塗る範囲をそろえて比較しましょう。
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塗装面積を計算する方法
坪数・延べ床面積は概算の目安
延べ床面積は各階の床面積の合計で、外壁面積とは別の数字です。同じ坪数でも、建物の高さ、外周の長さ、凹凸、窓の数で塗る面積は変わります。床面積へ係数を掛ける方法は概算であり、正式な見積もり数量とは区別します。
図面や現地の寸法で、面ごとに計算
- 外壁を正面・裏面・左右の面に分け、塗る範囲を決める。

建物を上空から見た写真です。赤線は中央の建物の外周を示し、外壁を面ごとに分ける考え方を補足しています。「正面・裏面・左右」は説明用の呼び方で、実際の玄関位置や方位を示すものではありません。 図面があれば図面から、なければ実測をして寸法を拾い出す。

図面がなければ現地で実測し、必要な寸法を拾い出します。写真は玄関まわりの幅を測っている様子です。 - 四角い壁は「横幅×高さ」、屋根下の三角形は「底辺×高さ÷2」で求める。

赤線は、四角形を「横幅×高さ」、三角形を「底辺×高さ÷2」で計算するための補足です。三角部分の高さは底辺から垂直に測り、斜めの辺の長さとは区別します。写真上部は一部が画角外のため、線は計算方法を示す説明用です。壁全体は形ごとの面積を合計し、窓など塗らない部分を差し引きます。 - 各面を合計し、窓・玄関・車庫開口など塗らない部分を差し引く。
- ベランダ内壁、増築部分などの計上漏れ・重複を確認する。
図面がある場合も、増築や改修で現状と違っていないか確認します。高所を自分で測る必要はありません。図面や地上から安全に分かる寸法で概算し、届かない部分は業者へ確認を依頼しましょう。
計算例|単純な形の2階建て住宅
建物の平面が8m×6m、四角い壁の高さが6mで、幅6mの両側の壁の上に「底辺6m・高さ2m」の三角形があると仮定します。窓やドアなど塗らない部分の合計は20㎡とします。
- 四角い壁の合計:(8+6)×2×6=168㎡
- 三角形2面の合計:(6×2÷2)×2=12㎡
- 塗装面積:168+12−20=160㎡
これは計算方法を示すための架空の例で、下記の施工事例の面積ではありません。実際の住宅は凹凸やベランダなどを分けて計算します。「壁の寸法」「窓などの控除」「塗る範囲」が分かれば、数字を見直しやすくなります。
見積書の㎡数が会社ごとに違う理由
面積に差があるだけで、過大請求や計算ミスとは断定できません。まず次の条件を確認します。
- 計算方法:坪数からの概算か、図面・現地寸法に基づく計算か。
- 開口部の扱い:窓やドアを差し引いているか、小さな開口部をどう扱うか。
- 施工範囲:ベランダ内側・車庫内壁・増築部分などが含まれているか。
- 別項目の扱い:軒天・雨樋・破風・基礎などを分けているか。
- 凹凸と端数:波形外壁の表面積や、小数点以下をどう計算しているか。
窓が多くても、その周囲の塗装や養生には手間がかかります。開口部を差し引いた分だけ工事費が下がるとは限らないため、数量・単価・含まれる作業をセットで確認しましょう。
金額全体の見方は、外壁塗装の適正価格と見積もり内訳、複数社の比較は相見積もりで確認するポイントで説明しています。
面積と必要な塗料量の関係
必要量は「塗装面積×製品指定の使用量」を基に考えます。使用量が1回分の表記なら塗り回数も掛け、下塗り材と上塗り材は別々に計算します。
例えば、使用量を仮に0.15kg/㎡/回とし、160㎡へ2回塗る場合、計算上は160×0.15×2=48kgです。ただし、この数値は特定製品の推奨量ではありません。実際は凹凸や吸い込み、施工方法、ロスなども確認します。
「外壁が何㎡だから必ず何缶」と一律には決まりません。見積書の塗料名・工程・塗り回数と、メーカーの仕様を確認することが大切です。
施工写真で見る、面積を確認する場所
名古屋市瑞穂区H様邸の外壁塗装事例です。窓や車庫の開口、屋根下の三角形など、形と塗装範囲を分けて確認します。
施工前

施工後

写真だけでは、写っていない壁や各部の寸法は分かりません。HookPekでは建物の形と塗る範囲に加え、必要な下地補修も確認して見積もりをご説明します。
見積書の塗装面積を相談する
「会社ごとに㎡数が違う」「どの壁が含まれるか分からない」ときは、確認したい項目から整理します。工事を依頼するか決まっていない段階でも、ご相談いただけます。
写真や他社の見積書だけでは、正しい面積や価格を確定できません。正式な数量・工事範囲・費用は、図面や現地の状態を確認してからご案内します。
お住まいの区、気になる項目、外壁面積の記載などを分かる範囲でお伝えください。図面・外観写真・見積書は、お持ちのものがあればで構いません。資料がなくてもご相談いただけます。
塗装面積についてよくある質問
足場の面積と外壁の面積は同じですか?
同じではありません。足場は設置する範囲や高さを基に計算するため、外壁の塗装面積とは分けて確認します。
下塗り・中塗り・上塗りが各160㎡なら、480㎡塗るのですか?
同じ160㎡の壁に工程を重ねる表記です。工程ごとの数量と単価を示している場合があり、壁そのものの面積が480㎡になるわけではありません。
名古屋市のご相談窓口
HookPekは名古屋市全域で、外壁塗装や見積もり内容をご相談いただけます。
参考にした公式情報
日本ペイント|塗料の使用量・施工条件の表示例。使用量や1缶当たりの塗り面積は、製品と施工条件により異なります。