屋根の端にある細長い板の塗装が剥がれている。「外壁と一緒に塗ればよいのか」「板を交換する必要があるのか」と迷っていませんか。
この部分は、場所によって破風板(はふいた)や鼻隠し(はなかくし)と呼ばれます。工事を選ぶときは、剥がれているのが表面の塗膜なのか、板そのものなのかを分けて確認します。
表面の傷みなら塗装、板や下地の傷みなら補修・交換を検討します。
同じ剥がれでも、素材と水分の影響で必要な工事は変わります。築年数や見た目だけで、塗り直し・全面交換のどちらかに決める必要はありません。
この記事の目次
破風板と鼻隠しはどこの部分?
切妻屋根は、本を開いて伏せたような形の屋根です。その三角形が見える側で、斜めの端に沿って付いている板が破風板です。雨水が流れ下る軒先側の端に付く板は鼻隠しで、雨樋の奥に見えることがあります。
どちらも屋根端部を覆う部材ですが、下から見上げたときに天井のように見える面は「軒天」で、別の部分です。屋根の形によって配置は異なるため、名前が分からなくても「屋根の端」「雨樋の奥」と伝えれば相談できます。
剥がれ方だけでなく、木製・窯業系・金属を分けて確認
白く塗られた板でも、素材は同じとは限りません。既存の板や表面を覆う金属、過去の塗装を確認してから、下地処理と仕上げを選びます。
木製:塗膜の剥がれと木の傷みを分ける
古い塗膜が剥がれていても、木材が健全なら、浮いた塗膜を除去して塗装できる場合があります。一方、腐朽による軟化や欠損、割れ、反り、固定の緩みがある場合は、その範囲と下地を確認します。塗装で木材の強度を戻すことはできません。
実際の木部では、次のように傷みの出方が異なります。


窯業系:塗膜の下の板が崩れていないか
セメント質などを主原料とする窯業系の板では、表面塗膜の傷みだけでなく、端や継ぎ目付近の欠け、層状の剥がれ、膨れも確認します。板自体が傷んでいる場合は、上から塗るだけで済ませず、補修可能な範囲と交換が必要な範囲を分けます。
金属:表面の錆と、穴あき・浮きを分ける
金属で覆われている場合は、材質と既存仕上げに加え、錆、穴、継ぎ目、留め付けを確認します。表面の錆を処理して塗装できる場合もありますが、穴あきや浮き、内部の板の傷みは塗装だけでは直りません。
塗装・部分補修・交換は、どう分ける?
- 軽い色あせや汚れが中心:板や固定が健全なら、変化を記録し、清掃や塗り替え時期を検討します。
- 塗膜の剥がれが中心:水分や旧塗膜を確認し、適切な下地処理ができる場合に塗装を検討します。
- 一部の欠け・継ぎ目・固定に不具合:周囲と下地を確認し、部分補修や一部交換で対応できるか判断します。
- 板の崩れ・腐朽・大きな反り:傷んだ範囲と下地を調べ、板や下地の交換を検討します。
同じ場所で剥がれを繰り返すときは、水が掛かる原因も確認します。雨樋のあふれや屋根端部からの浸水が関係していれば、表面を塗り直すだけでは再発する可能性があります。
板を金属で覆う「板金巻き」もありますが、傷んだ板や下地を直さずに隠す工事ではありません。既存部材を残せる状態か、留め付けや端部の雨仕舞いをどうするか、雨樋との取り合いも含めて比較します。
周辺の症状もある場合は、雨樋のあふれ・排水不良の判断、軒天のシミと塗装・補修の判断を参考にしてください。外壁全体の症状は外壁の劣化症状セルフチェックで整理しています。
地上から確認できることと、見積もりで聞きたいこと
安全な場所から、傷みがある面、範囲、いつから気になるか、雨の前後で変わるかを確認します。写真を撮るなら、部位が分かる少し離れた写真と、地上からズームした写真が役立ちます。
屋根や高い脚立へ上って、板を押したり塗膜を剥がしたりしないでください。板や金属が垂れ下がっている、落下しそうな場合は真下に入らず、早めに点検を相談しましょう。
見積もりでは、「塗装一式」だけでなく、次を確認すると工事範囲を比較しやすくなります。
- どの面の破風板・鼻隠しを、何m施工するのか。
- 塗膜の除去、板・下地・継ぎ目の補修をどこまで含むか。
- 素材に合う下塗りと上塗りは何か。
- 足場や雨樋の脱着が必要か。内部の傷みが見つかった際はどう相談するか。
外壁塗装と同時に行う場合は足場を共用できることがありますが、外壁全体の工事が必要かは別の判断です。費用は長さ、傷み、作業高さ、足場条件、補修・交換の範囲によって変わります。
瑞穂区で破風を塗装した施工事例
HookPekの瑞穂区I様邸では、外壁・軒天・破風・金具など、それぞれの素材に合わせて下塗りを行い、破風を含む付帯部を塗装しました。
この事例は、素材に合わせて塗装工程を選んだ参考例です。破風の腐朽を塗装で直した事例や、板を交換した事例として紹介するものではありません。
「屋根の端が剥がれている」という段階から相談できます
HookPekでは名古屋市全域を対象に、屋根の端の傷みについて、塗装で保護できるか、部分補修や交換の確認が必要かを整理します。部材の名前や素材が分からなくても、ご相談いただけます。
写真では見えない裏側や下地は、現地確認や追加調査が必要になる場合があります。状態と施工範囲を確認してから、対応方法をご説明します。
お住まいの区、気になる場所、いつから気付いたかを、分かる範囲でお伝えください。写真や過去の工事記録がなくても、現在の状況から相談できます。
参考情報・執筆者
