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コラム

台風後に家のどこを確認する?屋根・外壁・雨樋・室内の破損チェックと応急対応 

ハウスメンテナンス

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この記事の結論

台風後の住宅点検は、屋根へ上がらず、周囲の安全を確認してから「地上の外まわり→室内→写真記録→専門相談」の順で行います。

  • 強風・大雨・雷・冠水が続いている間は外へ出ません。
  • 屋根材の落下、電線、倒木、ガラス片、傾いた外構には近づきません。
  • 屋根・雨樋・外壁・窓・ベランダ・室内の水染みを安全な場所から確認します。
  • 雨漏り、屋根材の飛散、ガラス破損、外壁の大きな剥離、浸水は早めに相談します。
  • 片付けや修理の前に、全景と損傷箇所の写真、発見日時、天候を記録します。

目立つ被害がなくても、屋根材の浮き、棟の歪み、雨樋の外れ、外壁目地の裂け、室内の小さな水染みが次の雨で悪化することがあります。ただし、危険な高所へ上がって確認する必要はありません。

この記事は、こんな方に向けて書いています

  • 台風が通過した後、家のどこを確認すればよいか分からない方
  • 屋根や雨樋に異常があるように見えるが、緊急度を判断できない方
  • 雨漏りや天井のシミが出た方
  • 飛来物が外壁・窓・カーポートへ当たった方
  • 修理業者へ何を伝え、どんな写真を撮ればよいか知りたい方
  • 保険の確認前に、まず住宅全体の被害を整理したい方

台風が過ぎた直後に最初にすること

  1. 避難情報と天候を確認する:台風の吹き返し、線状降水帯、河川増水、土砂災害の危険が残っていないか確認します。
  2. 家族の安全を確認する:割れたガラス、漏電のおそれ、浸水、倒れた家具など、室内の危険を確認します。
  3. 外へ出る前に周囲を見る:垂れた電線、倒木、屋根材、看板、ガラス片、冠水がある場合は近づきません。
  4. 被害を地上から確認する:離れた安全な場所から建物全体を見ます。
  5. 緊急性の高い異常から連絡する:雨漏り、飛散しそうな部材、窓ガラス破損、浸水、傾いた塀などを優先します。

屋根には上らないでください。
台風後の屋根は濡れており、瓦・板金・下地が動く可能性があります。政府広報でも、滑落事故を防ぐため屋根へ上らないよう注意喚起されています。

台風後に住宅を確認する安全な順番

順番 確認場所 見るポイント してはいけないこと
1道路・敷地周囲電線、倒木、飛散物、冠水、塀の傾き危険物へ近づく、触る
2建物全体屋根の形、棟、雨樋、外壁、窓、アンテナ屋根・脚立へ上る
3玄関・窓・ベランダガラス、サッシ、シャッター、排水口、手すり割れたガラスを素手で触る
4室内天井・壁のシミ、床の濡れ、異臭、漏電濡れた電気設備へ触る
5写真・メモ全景、近景、日時、症状の変化記録前に片付け・撤去する

場所別の破損症状と緊急度

場所 主な症状 緊急度 対応
屋根・棟瓦・板金の飛散、棟の歪み、屋根材の大きな浮き近づかず、早めに点検依頼
雨樋外れ、割れ、大きなたわみ、落下中~高落下範囲へ入らず相談
外壁大きな割れ、剥離、穴、目地の裂け中~高写真を残し、雨水侵入を確認
窓・シャッターガラス割れ、枠の変形、閉まらない室内から離れ、応急養生を依頼
ベランダ・笠木排水不良、手すり・笠木の浮き、防水層の破損安全に見える範囲で確認
室内天井のシミ、滴下、壁紙の膨れ、カビ臭受け容器・家財移動・早期相談
塀・カーポート傾き、柱の変形、屋根材の飛散立入禁止にして専門業者へ

屋根・棟・瓦・板金を地上から確認

屋根は被害が出やすい一方、最も危険な確認場所です。道路や庭など、安全な位置から建物全体を見ます。

  • 瓦の並びがずれている、割れた瓦が地面に落ちている
  • 棟が曲がって見える、漆喰の塊が落ちている
  • スレート屋根の一部が欠けている、浮いて見える
  • 棟板金がめくれている、強風時に金属音がした
  • 軒先・破風・鼻隠しが外れている
  • アンテナ、太陽光パネル、雪止めが傾いている

スマートフォンのズームで撮影することはできますが、道路へ出たり、隣家の敷地へ入ったりしないでください。屋根材が落ちる可能性がある場所には近づきません。

雨樋・外壁・シーリングを確認

雨樋

  • 軒樋が外れている、途中で大きく下がっている
  • 縦樋が外壁から離れている、継ぎ目が抜けている
  • 落ち葉や飛来物で詰まり、雨水があふれた跡がある
  • 部材が地面へ落ちている

外壁・目地

  • 飛来物で外壁に穴・へこみ・大きな割れができた
  • 塗膜や外壁材が広く剥がれている
  • サイディング目地のシーリングが裂けた、外れた
  • 窓まわり、配管まわり、外壁の継ぎ目に水が流れた跡がある

表面の小さな傷に見えても、外壁材や下地まで傷んでいる場合があります。割れへ市販のシーリング材を大量に詰めると、原因調査や適切な補修を難しくすることがあるため、応急処置前に写真を残してください。

窓・シャッター・ベランダ・外構を確認

窓・玄関

  • ガラスのひび割れ、欠け、飛散
  • サッシの変形、鍵が掛からない、開閉できない
  • シャッター・雨戸のへこみ、外れ、異音
  • 窓まわりからの吹き込み跡

ベランダ・バルコニー

  • 排水口の詰まり、水たまり
  • 防水層のめくれ、傷、ひび割れ
  • 笠木・手すりの浮き、変形、がたつき
  • 室内側の壁・天井に水染みがないか

塀・カーポート・物置

傾いた塀、変形したカーポート柱、外れた波板・屋根材、倒れかけた物置には近づきません。道路や隣家へ飛散する可能性がある場合は、周囲へ人が入らないようにして早めに連絡します。

室内・天井・床下を確認

  • 天井や壁に新しいシミ、線状の変色、膨れがないか
  • 照明器具・コンセント周辺から水が出ていないか
  • 窓枠・床・家具の裏が濡れていないか
  • 屋根裏から滴る音、雨音の変化、カビ臭がないか
  • 床下収納など安全に確認できる場所に浸水がないか

電気設備が濡れている場合は触らないでください。
照明・分電盤・コンセント付近から水が出ている、焦げ臭い、火花が見える場合は、その場所から離れて電力会社・電気工事業者・消防などへ相談してください。

雨漏り・浸水・飛散物への応急対応

雨漏りしている場合

  • 水が落ちる場所へバケツや容器を置く
  • 床へ防水シートやタオルを敷く
  • 家具・家電・書類を安全な場所へ移す
  • 天井が膨らんでいる場所の真下に入らない
  • 屋根へブルーシートを掛ける作業は専門業者へ依頼する

窓ガラスが割れた場合

  • 家族やペットを別室へ移動する
  • 靴・厚手の手袋を使用し、無理に大きな破片へ触れない
  • 風雨が続く間は窓へ近づかず、専門業者へ応急養生を依頼する

床上・床下浸水がある場合

  • 避難情報に従い、片付けより安全確保を優先する
  • 水に浸かった電気設備・家電へ触れない
  • 水が引いた後も、泥・汚水・釘・ガラスによるけがに注意する
  • 片付け前に浸水高さと各部屋の状況を写真に残す

修理・片付け前に写真と記録を残す

  1. 建物全体:道路側、側面、裏側など安全に撮れる範囲
  2. 損傷箇所の周囲:どの場所か分かる中距離の写真
  3. 損傷部分:割れ、浮き、剥がれ、水染みなどの近接写真
  4. 室内被害:天井、壁、床、家財、浸水高さ
  5. 落下物・飛来物:移動前の位置と状態
  6. メモ:発見日時、台風通過時の状況、雨漏りが始まった時間、症状の変化

危険な場所へ撮影に行く必要はありません。安全な場所から撮れない屋根や高所は、専門業者の点検写真で補います。

補修・交換・経過観察はどう判断する?

判断 主な状態
応急対応+早急な修理雨水が入り続ける、落下・飛散・感電の危険がある屋根材飛散、窓割れ、雨漏り、傾いた塀
部分補修損傷範囲が限定され、周囲・下地が健全瓦差し替え、雨樋の一部交換、局部シーリング
広範囲修繕・交換下地劣化や広範囲の破損がある棟下地交換、外壁材交換、防水層再施工
経過観察安全性・防水性への影響がなく、進行性が低い軽微な汚れや表面傷など

見た目だけで判断せず、損傷箇所の周囲、固定部、下地、室内側まで確認します。塗装だけで直る破損と、部材交換・下地補修が必要な破損を分けることが大切です。

台風後の点検業者を選ぶときの注意点

  • 会社名、所在地、連絡先、施工実績が確認できる
  • 屋根だけでなく、外壁・雨樋・防水・室内症状を確認する
  • 写真を使って破損箇所と必要な工事を説明する
  • 応急処置と本修理の範囲・費用を分けて提示する
  • 見積書に部位・数量・材料・足場・廃材処分などが記載される
  • 「今すぐ契約しないと危険」「保険で必ず無料」と断定しない

火災保険の風災補償や瓦屋根の修理費用については、台風で瓦屋根が壊れた場合の修理費用・火災保険の記事をご覧ください。

HookPekが実際に確認・補修した住宅の破損

瓦屋根の歪みから大棟の下地を確認

名古屋市緑区の施工事例では、地上から棟の歪みが見えたことをきっかけに調査し、瓦の下にある大棟の下地まで傷んでいることを確認しました。瓦を一度取り外し、下地を交換してから既存瓦を葺き直し、漆喰も補修しています。

▶ 名古屋市緑区|大棟の下地交換・瓦の葺き直し・漆喰補修を見る

ベランダ防水層を下地から再施工

名古屋市熱田区のFRP防水事例では、防水層の状態を確認し、ガラスマットから再施工しました。台風後のベランダで、表面の傷、排水不良、室内側の水染みがある場合は、トップコートだけでなく防水層と下地の状態を確認する必要があります。

▶ 名古屋市熱田区|FRP防水ベランダのガラスマット再施工を見る

外壁のひび割れを補修してから塗装

名古屋市瑞穂区の外壁塗装事例では、ひび割れや劣化症状を確認し、必要な補修を行ってから塗装しました。飛来物による割れや、台風後に広がったひび割れは、表面だけでなく深さと周囲の状態を確認します。

▶ 名古屋市瑞穂区|ひび割れを補修した外壁塗装を見る

地域別の外壁・屋根・住宅メンテナンス相談

台風後の写真相談・無料診断

屋根へ上らず、安全な場所から撮った写真をお送りください

建物全体、落下物、雨樋、外壁、窓、天井のシミなど、安全に撮影できる範囲の写真をLINEで確認します。写真だけで原因を断定することはできませんが、緊急性と現地調査で確認する場所をご案内します。

LINEで台風後の写真を送る 無料診断を申し込む

電話:052-846-2779
受付時間:平日9:00~18:00

台風後の住宅点検でよくある質問

台風が過ぎたら、すぐ外へ点検に出てもよいですか?

強風、大雨、雷、冠水、増水、土砂災害の危険が残っている間は外へ出ないでください。避難情報と周囲の安全を確認してから行います。

屋根へ上らずに確認できますか?

地上や道路側の安全な位置から、屋根の形、瓦・棟・板金、落下物を確認します。見えない部分は専門業者へ依頼してください。

少し瓦がずれているだけなら放置しても大丈夫ですか?

下地や固定部が傷んでいる可能性があります。次の雨や強風で悪化することがあるため、早めに状態を確認します。

天井に小さなシミがありますが、雨漏りですか?

雨漏りとは限りませんが、台風後に新しく出たシミは雨水侵入の可能性があります。日時と広がりを記録し、早めに相談してください。

自分でブルーシートを屋根へ掛けてもよいですか?

屋根上での作業は転落の危険が高いため、専門業者へ依頼してください。室内では受け容器や家財移動など、安全にできる応急対応を行います。

修理前に何を撮影すればよいですか?

建物全体、損傷箇所の位置が分かる写真、損傷部分の近景、室内被害、落下物、浸水高さを撮影します。危険な場所へ近づく必要はありません。

台風被害と経年劣化はどう見分けますか?

破損の形、固定部、周囲の劣化、過去の写真、発生時期を確認します。台風だけが原因か、以前からの劣化が重なったかを現地調査で判断します。

点検だけでも依頼できますか?

はい。工事が必要か分からない段階でも、屋根・外壁・雨樋・防水・室内症状を確認し、急ぐ箇所と経過観察できる箇所を分けてご説明します。

火災保険は使えますか?

契約内容と損害原因によって異なります。風災補償の対象になる可能性はありますが、施工会社が適用を決定することはできません。写真・見積書を準備し、保険会社へ確認します。

執筆者プロフィール

株式会社HookPek代表 福田

株式会社HookPek 代表 福田
住宅メンテナンス診断士

名古屋市瑞穂区を拠点に、外壁塗装・屋根塗装・雨樋・シーリング・防水・住まいの部分補修に対応しています。台風後は目立つ破損だけでなく、屋根材の下地、外壁の継ぎ目、防水層、室内の水染みまで確認し、応急対応と本修理を分けてご説明します。

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