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コラム「徹底解説」自然塗料オスモカラーについて解説します!!
ハウスメンテナンス
2023.04.10
こんにちは!HookPekの村上です。
前回のコラムで自然塗料とは何かを解説していますのでまずはそちらをご覧ください。
自然塗料には様々な種類があります。そのひとつひとつをピックアップして解説していけたらと思いま
す。
手始めに今回はオスモカラーについて解説していきます。自然塗料と言うとオスモを思い浮かべる方が
多いと思います。オスモとは何か、その特徴を解説いたします。
オスモカラーとは
オスモカラーはドイツのミュンスターで1878年に創業されたドイツオスモ社が開発した塗料です。
ドイツオスモ社は140年以上の長い歴史の中で木部塗装の知識、技術がある企業です。
自社木材製品の塗装をする際に美観と耐久性などで納得する塗料が存在しなかったことから自社で木材
保護塗料を開発することとしたそうです。
オスモは独自の技術で不純物を取り除いた植物油(ひまわり油など)を主原料としています。自然の植
物油由来でありながらも高耐久と美観が際立つ木材保護塗料オスモカラーが誕生しました。
オスモカラーは微細な分子レベルで精製されているので木に深く浸透し、木と一体化した浸透保護層を
形成します。なので、塗膜は形成しません。木の肌触りや木の調湿機能を活かしながらも、優れたはっ
水性と耐久性が得られるものとなります。
今では世界60か国以上で使用されている木材保護塗料です。
オスモカラーの安全性は?
人体への影響
オスモカラーはひまわり油・大豆油・アザミ油といった植物油とカルナバワックス・カンデリラワック
スを主原料とした塗料となります。
シックハウス症候群の原因の一つとなるVOC(揮発性有機化合物)を含まないため、安全性の高い塗料
といえます。
オスモカラーであれば有害物質を含んでいないので部屋や家具、おもちゃなどに使用できます。なの
で、アレルギー体質の方や赤ちゃんのいるご家庭にはとても有効だと考えられます。しかしながら自然
由来の成分なので人によってはアレルギー反応を示すこともあるので使用の際は注意が必要です。
さらには環境にも配慮されており合成樹脂塗料と違い、マイクロプラスチックごみの原因にもなりませ
ん。
取り扱い上の注意
オスモは消防法により危険物第4類、第2石油類に該当する塗料です。
作業中は火気厳禁です。また、使用した道具類(ローラー、刷毛、ウエス)は発火するので使用後は必
ず水につけて処理をする必要があります。
オスモカラーのデメリットはある?
オスモカラーは人体への安全性と素材の質感が活かせるということがメリットとして大きいですがメリットのみではありません。デメリットもいくつかあります。
塗装をするためにはある程度の技術が必要
特に大きな問題ではありませんが、オスモカラーは他の木材用塗料に比べて粘り気が強いので塗装しづらいです。自身での塗装が難しいと感じるのであれば専門の業者にお任せすることをお勧めします。ちなみにHookPekは経験豊富で塗装可能です。
乾燥時間が長い
塗料はどれも十分な乾燥を必要としており、乾燥時間を守らないと十分に機能を発揮しません。オスモ
カラーは乾燥に12時間以上を必要としています。
また、乾燥中はごみなどが付着しないよう気を付けなければならず、手間がかかります。十分に乾燥時
間が取れない場合には向いていません。
独特のにおいがする
オスモカラーは植物性でシンナーなどの化学物質のにおいはありませんが、植物油が乾燥したにおいを
感じることもあります。
においの原因は乾燥する際に起こる酸化重合によって発生するアセトアルデヒドなどのアルデヒド類や
蟻酸・酢酸などのカルボン酸類によるものです。
これのにおいは塗装後1~2週間続くといわれており、乾燥が終わるにつれて減っていきます。化学物質
を含まないオスモカラーは告示対象外です。ホルムアルデヒド等級はF☆☆☆☆(フォースター)同等の性
能とされていますので、安全性に問題はないと考えてよいでしょう。
オスモカラーについて解説させていただきました。オスモとはどういったものか理解いただけたでしょ
うか?塗装方法等についてはまた別のコラムで解説したいと思います。
HookPekでは名古屋市瑞穂区を中心に塗装の相談を受け付けています。オスモカラーを使用した木部塗
装も得意としております。検討中の方はお気軽にお問い合わせください。
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