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コラム
外壁塗装の面積はどう計算する?見積書の㎡数を確認する方法
外壁塗装
公開日:
更新日:
執筆・監修:株式会社HookPek 代表 福田 (住宅メンテナンス診断士)
この記事の結論
外壁塗装の面積は、壁を四角形や三角形に分けて面積を合計し、窓・玄関ドアなど塗装しない部分を差し引いて求めます。
- 「延べ床面積」や「坪数」だけでは、正確な外壁面積は分かりません。
- 建物の高さ、凹凸、三角形の壁、窓の数によって面積は変わります。
- 見積書を比較するときは、㎡数だけでなく「どこを含めた面積か」を確認します。
- 雨樋、軒天、雨戸、水切り、コーキングなどは、外壁面積とは別項目になることがあります。
- 塗料の必要量は、塗装面積とメーカーが定める標準使用量を基準に考えます。
自分で計算した数字は、見積書を確認するための目安として役立ちます。ただし、屋根に近い部分や高所を無理に測るのは危険です。最終的な面積は、図面と現地測定を組み合わせて確認するのが安全です。
この記事は、こんな方に向けて書いています
- 外壁塗装の見積書に書かれた㎡数が正しいか確認したい方
- 複数の見積書で塗装面積が違い、どれを信じればよいか迷っている方
- 自宅の外壁面積を、おおまかに自分で計算したい方
- 坪数から外壁面積を出せるのか知りたい方
- 塗装面積と塗料代・工事費の関係を知りたい方
- 名古屋市周辺で、測定根拠を説明してくれる塗装会社を探している方
塗装面積が見積金額に関係する理由
外壁塗装の見積もりでは、塗装する面積をもとに、塗料の量や作業量を考えます。そのため、同じ単価でも塗装面積が変われば、見積金額も変わります。
面積が大きすぎると、見積金額が高く見える
実際には塗らない窓やドアまで外壁面積へ含めていると、塗装面積が必要以上に大きくなる可能性があります。
ただし、窓まわりの細かな作業や養生には手間がかかるため、開口部を差し引けば必ず大幅に安くなる、という単純な話ではありません。大切なのは、何を外壁面積へ含め、何を別項目としているかが説明されていることです。
面積が小さすぎると、必要な塗料量が不足する心配がある
面積が実際より小さく計算されていると、必要な塗料量や作業量が適切に見込まれていない可能性があります。
塗料は、薄く伸ばせばよいものではありません。使用する製品の仕様に合わせて、決められた塗布量や塗り回数を守る必要があります。
同じ「150㎡」でも工事範囲が同じとは限らない
見積書の外壁面積が同じでも、次の項目が含まれているかによって工事内容は変わります。
- ベランダ外側の壁
- 玄関まわりの外壁
- 物置や増築部分
- 軒天
- 破風・鼻隠し
- 雨樋
- 雨戸・戸袋・シャッターボックス
- 基礎や塀
面積だけを見るのではなく、「その㎡数で、どこまで塗るのか」を確認することが重要です。
塗装面積を調べる方法と費用・精度の比較
| 計算方法 | 精度の目安 | 必要なもの | 費用・手間 | 向いている使い方 |
|---|---|---|---|---|
| 坪数・床面積から概算 | 低い | 延べ床面積や坪数 | 自分で簡単に確認できる | 工事費の大まかな規模感を知る |
| 建築図面から計算 | 中~高 | 立面図・平面図・寸法 | 図面があれば比較的早い | 現地調査前の確認、計算の土台 |
| 現地で実測 | 高い | メジャー、レーザー測定器、現地確認 | 測定に時間がかかる。HookPekでは無料診断・見積もりの中で確認 | 正式な見積もり、実際の工事範囲の決定 |
| 図面と現地実測を併用 | 最も確認しやすい | 図面と現地測定 | 確認項目は増える | 増築・改修・図面との差も確認する正式見積もり |
坪数だけで正確に計算できない理由
同じ30坪の住宅でも、正方形に近い家と細長い家では外周の長さが違います。平屋と2階建てでも、壁の高さや面積が変わります。
さらに、窓の数、ベランダ、玄関の吹き抜け、屋根の形、増築部分などによっても外壁面積は変わるため、坪数へ一律の数字を掛ける方法は、あくまで概算です。
見積書を比べるときの注意
一社が図面から計算し、別の会社が現地実測している場合、数字が少し違うことがあります。差があること自体よりも、計算方法と塗装範囲を説明してもらえるかを確認しましょう。
外壁塗装の面積を計算する手順
ここからは、自宅の外壁面積を大まかに確認する方法を順番に説明します。高所へ登る必要はありません。手の届く場所、図面、地面から確認できる寸法を使ってください。
1.外壁を面ごとに分ける
まず、建物を正面・裏面・右側面・左側面に分けます。壁に段差や増築部分がある場合は、さらに小さな四角形や三角形に分けます。
複雑な形のまま一度に計算するより、単純な形へ分けてから合計した方が間違いを減らせます。
2.四角形の壁は「横幅×高さ」で計算する
横幅8m、高さ6mの壁であれば、8m×6m=48㎡です。
3.屋根下の三角形部分を計算する
切妻屋根の住宅では、正面や裏面の上部に三角形の壁がある場合があります。
底辺6m、高さ2mなら、6m×2m÷2=6㎡です。
4.窓や玄関ドアなど、塗らない部分を差し引く
外壁全体の面積を出したら、窓、玄関ドア、掃き出し窓、シャッター開口など、塗装しない部分の面積を差し引きます。
窓が多い住宅と少ない住宅では、床面積が同じでも実際の塗装面積が変わります。
5.塗装する部分・しない部分を決める
面積を計算する前に、工事範囲を決めます。次のような場所は、会社や見積書によって外壁面積へ含める場合と、別項目にする場合があります。
- ベランダの内側・外側
- 玄関ポーチの壁
- 車庫やピロティの内壁
- 物置や増築部分
- 基礎
- 塀
また、雨樋や破風、軒天、雨戸などは、㎡ではなくm、箇所、一式などで計上されることがあります。
6.各面の数字を合計する
最後に、正面・裏面・両側面・三角形・凹凸部分を合計し、開口部を差し引きます。
計算表を作る場合は、「場所」「横幅」「高さ」「面積」「差し引く開口部」を分けて書くと、あとから見直しやすくなります。
7.凹凸の大きい外壁は、単純な平面計算だけで決めない
角波トタン、波形の金属外壁、深い凹凸がある外壁材などは、正面から見た面積と実際の表面積に差が出る場合があります。
ただし、すべての凹凸面に同じ係数を掛ければよいわけではありません。山の高さや間隔、塗料の仕様によって考え方が変わるため、使用する塗料の仕様書や施工方法に合わせて確認します。
具体例|2階建て住宅の塗装面積を計算
次のような単純な形の2階建て住宅を例にします。
- 建物の横幅:8m
- 建物の奥行き:6m
- 四角形部分の高さ:6m
- 正面と裏面に、底辺6m・高さ2mの三角形が1つずつある
- 窓や玄関など、塗らない部分の合計:20㎡
四角形の外壁部分
建物の外周は、(8m+6m)×2=28mです。
外周28m×高さ6m=168㎡です。
三角形の外壁部分
三角形1面は、6m×2m÷2=6㎡です。
正面と裏面の2面あるため、6㎡×2=12㎡です。
窓や玄関を差し引く
外壁全体は、168㎡+12㎡=180㎡です。
ここから窓や玄関の20㎡を差し引きます。
この例では、外壁の塗装面積は160㎡となります。
ただし、これは計算方法を説明するための例です。実際の住宅には、ベランダ、出窓、入り隅、増築、庇、車庫の開口などがあるため、現地ではさらに細かく分けて測定します。
見積書によって面積が違う主な原因
複数の会社から見積もりを取ると、同じ住宅なのに外壁面積が違うことがあります。数㎡程度の差であれば、測定や端数処理の違いも考えられますが、大きな差がある場合は工事範囲を確認してください。
原因1|計算方法が違う
坪数から概算した会社、図面から計算した会社、現地で細かく実測した会社では、数字が変わることがあります。
原因2|窓やドアを差し引く方法が違う
すべての開口部を一つずつ測る方法と、一定以下の小さな開口を差し引かない方法では、面積に差が出ます。
小さな窓の周囲は塗装や養生に手間がかかるため、単純に窓の面積分だけ作業が減るとは限りません。会社の計算ルールを確認しましょう。
原因3|ベランダや車庫内を含める範囲が違う
ベランダ内壁、車庫の内側、玄関ポーチ、増築部分などを含めているかで面積が変わります。
原因4|外壁以外の項目が混ざっている
見積書によっては、軒天や基礎などを外壁塗装の面積へ含めているように見えることがあります。外壁・軒天・付帯部を分けて記載しているか確認してください。
原因5|凹凸や波形の扱いが違う
波形の金属外壁や凹凸が深い材料では、正面から見た投影面積と実際の塗装表面に差が出ます。どのような基準で算出したかを確認します。
原因6|端数の丸め方が違う
小数点以下を各面ごとに丸めるか、最後に合計してから丸めるかによって、最終的な数字に小さな差が生じます。
面積が違うときに業者へ聞く質問
- 外壁面積は、図面と現地測定のどちらから計算しましたか?
- 窓と玄関ドアの面積は差し引いていますか?
- ベランダ内側や車庫内は含まれていますか?
- 軒天・破風・雨樋・雨戸は別項目ですか?
- 外壁のどの範囲を塗る見積もりですか?
- 使用する塗料名、塗り回数、標準使用量は確認できますか?
判断のポイント
面積が一番小さい会社や一番大きい会社が、必ず間違っているとは限りません。数字の根拠と工事範囲を説明してもらい、同じ条件にそろえて比較しましょう。
塗装面積と必要な塗料量の関係
塗装面積が分かると、使用する塗料のおおよその量を考えられます。
ただし、標準使用量の表記は製品によって異なります。「1回当たりの使用量」なのか、「2回塗りの合計量」なのかを仕様書で確認する必要があります。
同じ面積でも塗料量が変わる理由
- 外壁材の吸い込みが大きい
- 表面の凹凸が深い
- 下地の傷みが進んでいる
- 下塗り材と仕上げ材の種類が違う
- 製品ごとに標準使用量が違う
- 塗り回数や仕上げ方法が違う
そのため、「外壁が160㎡だから塗料は必ず何缶」と、面積だけで一律に決めることはできません。
見積書では、塗料の商品名、メーカー、塗り回数が書かれているかを確認し、不明な場合は説明を求めましょう。
HookPekの実際の施工写真・測定経験
HookPekでは、見積もり時に建物の外周や高さだけでなく、屋根下の三角形、窓や玄関、ベランダ、車庫の開口、塗装しない部分を確認して面積を算出します。
下の写真は、名古屋市瑞穂区H様邸の外壁塗装事例です。外壁には複数の窓、玄関まわり、屋根下の三角形、車庫の大きな開口などがあります。このような住宅は、坪数だけで計算するのではなく、壁を小さな形へ分けて測る必要があります。
現地調査で確認する主な項目
- 建物の横幅・奥行き・高さ
- 正面・裏面・両側面の形
- 屋根下の三角形や段差
- 窓・玄関・車庫などの開口部
- ベランダや玄関ポーチの塗装範囲
- 増築部分・物置・塀を含めるか
- サイディング、モルタル、トタンなど外壁材の種類
- 雨樋・軒天・雨戸など付帯部の数量
- ひび割れ、コーキング、剥がれなど補修範囲
面積だけでなく、下地補修も一緒に確認します
外壁塗装の金額は、面積だけでは決まりません。ひび割れ、コーキングの劣化、塗膜の剥がれ、鉄部の錆などがあれば、塗装前の補修費用も必要です。
HookPekでは、面積の数字だけを提示するのではなく、どの部分を測り、どこを塗り、どの補修が必要なのかをできるだけ分かりやすくご説明します。
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HookPekは名古屋市瑞穂区を拠点に、建物の形状と実際の塗装範囲を確認したうえで、外壁塗装の無料診断・見積もりに対応しています。
見積書の塗装面積について相談できます
「見積書の㎡数が合っているか分からない」「会社ごとに面積が違う」という段階でも大丈夫です。
見積書だけでは、他社の測定方法や現地の正確な状態を断定できませんが、見積書の見方や、確認した方がよい項目をご案内できます。
HookPekへ見積もりをご依頼いただく場合は、現地を測定し、塗装範囲と必要な補修内容をご説明します。相見積もりの一社としてのご相談も可能です。
電話で相談する:052-846-2779
受付時間:平日9:00~18:00
外壁塗装の面積計算でよくある質問
30坪の家なら、外壁面積は何㎡ですか?
坪数だけでは正確に決められません。同じ30坪でも、平屋か2階建てか、建物が正方形か細長いか、窓が多いかによって外壁面積が変わります。坪数から出す数字は概算として使い、正式な見積もりでは図面と現地測定を確認してください。
延べ床面積と外壁面積は同じですか?
同じではありません。延べ床面積は各階の床面積を合計した数字です。外壁面積は、建物の外周、高さ、屋根形状、窓やドアなどから計算します。
窓や玄関ドアの面積は、必ず差し引きますか?
基本的には塗装しない開口部として差し引きます。ただし、小さな開口部の扱いや見積書の計算ルールは会社によって異なる場合があります。窓まわりの塗装や養生には手間がかかるため、面積だけでなく計算方法を確認してください。
見積書の面積が会社ごとに違うのはおかしいですか?
数㎡程度の差は、測定方法や端数処理の違いによって生じる場合があります。大きく違う場合は、窓の差し引き、ベランダや車庫内の扱い、付帯部を含めているかを確認しましょう。
足場面積と外壁塗装面積が違うのはなぜですか?
足場は、建物の外周と高さに加えて、作業するための空間を考えて計算します。一方、外壁塗装面積は、窓やドアなど塗らない部分を差し引きます。そのため、足場面積と塗装面積は同じ数字にならないのが一般的です。
コーキングの数量が㎡ではなくmなのはなぜですか?
コーキングは、サイディングの目地や窓まわりなど、線状の部分へ施工するため、長さを表すmで計算することが多いです。外壁塗装の㎡数とは別に確認します。
自分で測った面積と業者の面積が違う場合はどうすればよいですか?
まず、自分と業者が同じ範囲を計算しているか確認してください。屋根下の三角形、ベランダ、車庫、増築部分、窓の差し引きなどを書き出し、業者へ計算根拠を質問しましょう。
見積書には、塗装面積以外に何が書かれていると安心ですか?
塗料の商品名とメーカー、下塗り・中塗り・上塗り、補修内容、付帯部の範囲、足場、養生、保証などが確認できると、工事内容を比較しやすくなります。
執筆者プロフィール
株式会社HookPek 代表 福田
住宅メンテナンス診断士
名古屋市瑞穂区を拠点に、外壁塗装・屋根塗装・雨漏り・防水・木部補修・住まいの小工事などに対応しています。現地確認からご提案、施工管理まで一貫して担当し、見積もりでは塗装面積だけでなく、建物の傷み、必要な補修、塗装する範囲と塗装しない範囲をできるだけ分かりやすくお伝えすることを大切にしています。
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