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コラム

塗料の処分方法について

ハウスメンテナンス

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DIY塗装のあとに塗料が余ると、「水性なら乾かして燃えるごみでよいのか」「油性はどこへ持っていくのか」「空になったペンキ缶は資源缶なのか」と迷うと思います。

塗料の捨て方は、水性・油性だけでは決まりません。家庭で出た物か事業で出た物か、液体か固化済みか、残量、容器、スプレー缶かを分け、自治体と製品ラベルの両方を確認する必要があります。

この記事の結論

名古屋市で家庭から出た塗料を処分するときは、次の順番で判断します。

  1. 塗料・うすめ液を排水口や側溝へ流さない。
  2. 液体の入った缶・びん・袋を通常のごみ収集へ出さない。
  3. 少量の塗料は、製品の安全表示を確認したうえで布・紙へ染み込ませ、名古屋市の案内に従って可燃ごみへ出す。
  4. 多量の塗料は販売店・メーカー・専門の処理業者へ相談する。
  5. 空の金属缶・びんは中身を使い切り乾燥させ、不燃ごみへ出す。
  6. スプレー塗料は使い切り、穴を開けず発火性危険物へ出す。

事業や請負工事で発生した塗料は家庭ごみではありません。排出事業者が許可業者等へ適正に委託します。

この記事は、こんな方に向けて書いています

  • DIYで余ったペンキ・塗料を処分したい方
  • 水性塗料・油性塗料の捨て方を知りたい方
  • 塗料缶、プラスチック容器、スプレー缶を分別したい方
  • うすめ液や刷毛洗浄液の処分に困っている方
  • 古く固まった塗料が倉庫に残っている方
  • 名古屋市で販売店・処理業者へ相談する基準を知りたい方

塗料を処分する前に確認する5項目

1.家庭で使った物か、事業で出た物か

自宅のDIYで出た家庭ごみと、塗装会社・店舗・工場・請負工事で出た事業系廃棄物では処理方法が異なります。

2.製品名・水性油性・成分

缶や容器のラベル、購入履歴、SDSから製品を確認します。中身が不明な物を別の塗料と混ぜないでください。

3.残量

缶底に少し残る程度か、半缶・一缶以上あるかを確認します。名古屋市の「少量」には一律の数値が示されていないため、迷う場合は環境事業所等へ相談します。

4.容器

金属缶、びん、プラスチック容器、スプレー缶を分けます。容器の区分は中身を使い切った後に判断します。

5.自然発火・引火の注意表示

油性塗料、自然塗料、木部用オイル等では、ウエスの酸化発熱や火気への注意が記載されている場合があります。

排水口へ流す・液体のままごみへ出すのは避ける

  • 塗料、うすめ液、洗浄液を排水口・トイレ・側溝へ流さない
  • 土、庭、道路へまかない
  • 液体の入った缶・びんを不燃ごみや空き缶へ出さない
  • 液体をビニール袋だけに入れて可燃ごみへ出さない
  • 異なる塗料・薬品・固化剤を自己判断で混ぜない
  • 家庭で燃やしたり、野焼きしたりしない

塗料が漏れると、収集車・処理施設の火災、周囲のごみへの付着、土壌・水質への影響につながる可能性があります。

名古屋市|家庭から出た塗料の処分早見表

種類・状態名古屋市の基本案内注意点
少量の液体塗料布や紙へ染み込ませ、可燃ごみ自然発火注意製品は、ラベル・SDSに従った安全処理を先に行う。
多量の液体塗料販売店等へ相談環境事業所では中身の引き取りを行っていない。
金属製の塗料缶・びん中身を使い切り、乾燥させて不燃ごみ飲料・食品用の空き缶回収には出さない。
プラスチック容器中身を使い切った後、市の分別検索で確認塗料が液体で残ったままプラスチック資源へ出さない。
塗料のスプレー缶中身を使い切り、穴を開けず発火性危険物使い切れない場合は環境事業所へ相談。
うすめ液・シンナー通常の可燃ごみへ液体のまま出さず、販売店・専門業者へ相談引火性が高いため、火気・静電気・漏れに注意。
事業で出た廃塗料家庭ごみの対象外排出事業者が許可業者等へ適正処理を委託。

▶ 名古屋市のごみ・資源分別検索を確認する

家庭で出た少量の残塗料

名古屋市は、家庭から出たペンキ等の廃塗料について、少量であれば布や紙へ染み込ませて可燃ごみへ出す方法を案内しています。

ただし、塗料の種類によっては、布や紙へ染み込ませて重ねると酸化熱がこもり、自然発火する危険があります。次の順番で処理してください。

  1. 缶のラベルとSDSで、自然発火・酸化発熱の注意を確認する
  2. 製品指定の方法でウエス・紙を安全処理する
  3. 処分時の状態を自治体へ確認する
  4. 一度に多量とならないように出す

布や紙へ染み込ませれば、どの塗料でもそのまま袋へ入れてよいわけではありません。
順位51の記事で、自然発火を防ぐウエス処理も確認してください。

塗料付きウエスの自然発火と安全管理を見る

多量の塗料・缶に中身が残っている場合

半缶以上、複数缶、容器の中で液体が動く量など、布や紙へ安全に染み込ませるのが難しい場合は、販売店、塗料専門店、メーカー、廃棄物処理業者へ相談します。

  • 購入した店舗に残塗料の回収・有料引取制度があるか
  • 家庭から出た塗料を受け入れる処理業者か
  • 水性・油性・2液型・うすめ液を分ける必要があるか
  • 持ち込みか回収か
  • 容器単位・重量・種類で料金が変わるか
  • 混合品・中身不明・さびた缶を受け入れられるか

水性塗料・油性塗料だけで処分方法を決めない

現行記事では、水性は固めて一般ごみ、油性は処理施設という分け方でした。しかし、自治体ルールは残量と容器を基準にしている場合があり、油性でも少量処理が案内される地域があります。

確認軸理由
自治体可燃・不燃・発火性危険物・収集不可など、地域ごとに区分が異なる。
残量少量と多量で、家庭処理と販売店・専門業者への相談に分かれる。
乾燥方式酸化乾燥する塗料は、ウエスの自然発火対策が必要。
容器金属缶、プラスチック、スプレー缶で分別が異なる。
家庭・事業事業活動で出た廃塗料は家庭ごみへ出せない。

塗料固化剤を使う場合

家庭用塗料向けの固化剤を使うと、液体を扱いやすい固形状へできる場合があります。日本塗料工業会も、固化した家庭用塗料を自治体ルールに従って処分する方法を紹介しています。

  • 対象が水性用か油性用か確認する
  • 塗料の量に合う固化剤を使用する
  • 2液型、特殊塗料、うすめ液へ自己判断で使わない
  • 屋外または十分換気できる場所で、火気を避けて作業する
  • 固化後のごみ区分を自治体へ確認する

名古屋市では、塗料について「少量は布・紙へ染み込ませる」「多量は販売店等へ相談」と案内しています。固化剤を使えば必ず可燃ごみになると決めつけず、環境事業所等へ確認してください。

うすめ液・シンナー・刷毛洗浄液の処分

うすめ液やシンナーは引火性が高く、塗料とは別に扱います。排水口へ流したり、液体のままごみへ出したりしません。

  • 未使用・再使用可能なら、元の容器で密閉して保管
  • 塗料かすを沈殿させて再使用できるか、メーカーの案内を確認
  • 不要となった液は販売店・専門の処理業者へ相談
  • 別の薬品・塗料と混ぜない
  • 飲料容器へ移し替えない
  • 車内・直射日光・火気・暖房器具付近へ置かない

塗料が付いたウエス・紙・養生材

水性塗料の付着物でも、製品表示を確認して十分乾燥・固化させます。酸化乾燥する油性塗料、自然塗料、木部用オイル等の付着物は、乾いたまま重ねると自然発火する場合があります。

  • ウエス・紙を丸める、山積みにする、袋へまとめる前にラベルを確認
  • 自然発火注意表示があれば、水へ完全に沈めるなど指定処理を行う
  • 焦げ臭い、温かい、煙がある場合は触らず離れて119番通報
  • 家庭用乾燥機へ入れない
  • 処分区分は自治体へ確認する

金属製の塗料缶・びん

名古屋市では、ペンキの空き缶など飲料・食品用ではない缶は空き缶資源の対象外です。中身を使い切り、乾燥させて不燃ごみへ出します。

  1. 中身を適切な方法で使い切る・処理する
  2. 缶の中が液体でないことを確認する
  3. 屋外の安全な場所で、製品表示に従って乾燥させる
  4. ふた・取っ手を含む分別を市の検索で確認する
  5. 不燃ごみの指定袋・収集日へ出す

中身が固着していても、量が多い、成分不明、缶が膨らんでいる場合は無理に開けず、販売店・処理業者へ相談します。

プラスチック製の塗料容器

名古屋市の分別検索では、塗料のプラスチック容器は中身を使い切ったうえでプラスチック資源として案内されています。

ただし、液体塗料が残る、洗浄できないほど付着する、容器に危険表示がある場合は、自己判断で資源へ出さず、環境事業所へ確認します。洗浄水を排水口へ流すことは避けてください。

塗料のスプレー缶

名古屋市では、塗料のスプレー缶は中身を完全に使い切り、穴を開けず、「発火性危険物」として出します。不燃ごみや飲料用の空き缶へ混ぜません。

  • 火気のない風通しのよい場所で、製品の方法に従って使い切る
  • 穴を開けない
  • 可燃ごみと別に、指定された袋・場所へ出す
  • 中身を使い切れない場合は環境事業所へ相談する
  • 缶がさびている、膨らんでいる、ノズルが壊れている場合は無理に噴射しない

古く固まった塗料・さびた缶・中身不明の塗料

缶の中で完全に固まっている家庭用塗料は、自治体へ状態を伝えて区分を確認します。日本塗料工業会は、古い塗料で缶の中に固まっている物や業務用塗料について、専門の処理業者への相談を案内しています。

  • 缶が膨らんでいる場合は開けない
  • 強いさび・漏れがある缶を室内で移し替えない
  • 製品名・成分が不明な物を混ぜない
  • 硬化剤入り・2液型・特殊塗料はメーカーへ確認
  • 子ども・ペットが触れない場所で、一時保管する

販売店・処理業者へ確認するときに伝える内容

伝える項目
排出元自宅DIYで余った家庭用塗料/事業・工事で発生。
製品メーカー、製品名、水性・油性、1液・2液、ラベル写真。
残量0.7L缶の半分、16kg缶が2缶など。
状態液体、固化、分離、漏れ、缶のさび・膨張。
容器金属缶、プラスチック、スプレー缶、びん。
希望持ち込み、回収、処分費用、容器ごとの分別。

販売店・処理業者へ持ち込む際の運び方

  • 事前に受入可否・受付時間・料金を確認する
  • 元の容器のふたを確実に閉める
  • 漏れ防止の受け皿・二次容器へ入れ、倒れないよう固定する
  • 塗料・うすめ液・硬化剤を分ける
  • 車内を高温にせず、火気・喫煙を避ける
  • 長時間車内へ置かない
  • 漏れている容器を無理に自家用車で運ばず、回収方法を相談する

店舗・会社・塗装工事など、事業で出た塗料

事業活動に伴って出た廃塗料・廃油等は、家庭ごみのルールでは処分できません。排出事業者が廃棄物の性状を確認し、許可を受けた処理業者へ適正に委託します。

  • SDS、製品名、成分、混合状態、量を整理する
  • 廃油、廃プラスチック、金属くず等を適切に分類する
  • 許可品目と処理方法を確認した業者へ委託する
  • 委託契約・マニフェスト等、必要な手続きを行う
  • 家庭ごみの集積場所や自治体収集へ出さない

請負工事で発生した塗料は、施主が家庭ごみとして処分するのではなく、契約した施工会社へ工事後の残材・廃材の扱いを確認してください。

塗料の処分費用は何で変わる?

  • 家庭用か事業系か
  • 水性・油性・2液型・特殊塗料・うすめ液
  • 液体・固化・混合・中身不明などの状態
  • 重量・容器数
  • 持ち込みか回収か
  • 容器の漏れ・さび・再梱包が必要か
  • 分析・分類が必要か

料金表がある場合も、出張・回収・容器・最低料金が別になることがあります。依頼前に総額と受入条件を確認します。

避けたい塗料の処分方法

  • 排水口、トイレ、側溝、土へ流す
  • 液体のまま可燃・不燃ごみへ出す
  • ペンキ缶を飲料用空き缶へ混ぜる
  • スプレー缶へ穴を開ける
  • 塗料付きウエスを乾いたまま袋へ大量にまとめる
  • うすめ液を別容器へ移して中身を分からなくする
  • 異なる塗料・薬品・固化剤を混ぜる
  • 家庭で燃やす・野焼きする
  • 事業で出た塗料を家庭ごみへ出す

処分前チェックリスト

  • 家庭DIYか、事業・請負工事かを分けた
  • 製品名・メーカー・水性油性・SDSを確認した
  • 残量と容器数を確認した
  • 排水口・側溝へ流していない
  • 自然発火注意表示を確認した
  • 少量・多量の判断に迷う場合は自治体へ確認した
  • 金属缶は中身を使い切り乾燥させた
  • スプレー缶は穴を開けていない
  • 販売店・処理業者の受入可否と料金を確認した
  • 運搬中の漏れ・転倒・高温対策を行った

HookPekとしての考え

塗料は「余ってから捨て方を考える」のではなく、購入量・施工量・保管・処分まで含めて準備します。

HookPekでは、塗装面積と標準塗布量から材料を計画し、施工に使用する材料と廃材を現場で区分して管理する考え方を重視しています。

家庭で余った塗料の最終的な処分区分は、名古屋市・居住地の自治体、購入店、許可を受けた処理業者へご確認ください。HookPekへの相談は、これから塗装する場所の状態、必要量、DIYより補修・専門施工を優先したい範囲について承ります。

名古屋市の地域ページ

これから行う塗装・補修について相談できます

残塗料の回収・処分先は、自治体・販売店・許可を受けた処理業者へご確認ください。

これから塗装する場所については、①塗装場所全体、②素材、③剥がれ・錆・腐食、④使用予定の塗料、⑤おおよその面積をお送りください。

写真から分かる範囲で、塗料を購入する前に確認したい下地、必要量、DIYを避けたい状態、専門施工の範囲を整理します。

HookPekへの通常相談:052-846-2779

名古屋市のごみ区分については、環境局作業課またはお住まいの区の環境事業所へお問い合わせください。

塗料の処分方法についてよくある質問

水性塗料は乾かせば可燃ごみに出せますか?

自治体によります。名古屋市は少量の塗料を布・紙へ染み込ませて可燃ごみと案内していますが、量・状態に迷う場合は環境事業所等へ確認してください。

油性塗料はすべて処理業者へ依頼しますか?

一律ではありません。名古屋市では少量の廃塗料について布・紙へ染み込ませる案内があります。ただし自然発火・引火へ注意し、多量は販売店等へ相談します。

塗料を新聞紙へ広げて乾かしてよいですか?

製品ラベル・SDSと自治体ルールを確認してください。酸化乾燥する塗料を染み込ませた紙・布は、重ねると自然発火する場合があります。

空のペンキ缶は空き缶の資源回収ですか?

名古屋市では飲料・食品用の空き缶対象外です。中身を使い切り乾燥させ、不燃ごみへ出します。

プラスチックの塗料容器はどう捨てますか?

名古屋市の分別検索では、中身を使い切った塗料のプラスチック容器はプラスチック資源として案内されています。液体が残る場合は先に処分方法を確認してください。

塗料のスプレー缶に穴を開けますか?

開けません。中身を完全に使い切り、穴を開けず発火性危険物として出します。使い切れない場合は環境事業所へ相談します。

うすめ液を布へ吸わせて捨ててもよいですか?

自己判断では行わないでください。引火性が高いため、製品ラベルを確認し、販売店・専門の処理業者へ相談します。

塗料固化剤を使えば必ず可燃ごみですか?

自治体と製品によります。対象塗料・使用量を確認し、固化後の区分を自治体へ確認してください。

塗装業者が置いていった塗料は自分で捨てますか?

まず施工会社へ連絡し、契約上の残材・補修用塗料の扱いを確認します。事業・工事で発生した廃塗料を施主が家庭ごみとして処分しないようにします。

HookPekへ残塗料の処分を依頼できますか?

処分区分・受入可否は自治体・販売店・許可を受けた処理業者へ確認してください。HookPekでは、これから行う住宅塗装の必要量や施工範囲をご相談いただけます。

参考にした公式情報

執筆者プロフィール

株式会社HookPek代表 福田

株式会社HookPek 代表 福田
住宅メンテナンス診断士

名古屋市瑞穂区を拠点に、外壁・屋根・木部・鉄部・防水など住宅メンテナンスに対応しています。塗装では、下地状態と塗装面積から材料を計画し、使用材料のラベル・SDS、火気、保管、残材の扱いまで含めて施工準備を行うことを大切にしています。

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