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コラム
【塗料の購入ガイド】どこで買う?どう選ぶ?
ハウスメンテナンス
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更新日:
執筆・監修:株式会社HookPek 代表 福田 (住宅メンテナンス診断士)
DIYで棚や門扉、木製品などを塗ろうとしたとき、ホームセンターや通販には多くの塗料が並んでおり、「どこで買えばよいか」「水性と油性のどちらか」「多用途なら何にでも塗れるのか」と迷う方は多いと思います。
塗料は購入場所より先に、どこへ・何の素材へ・どのような仕上がりで塗るかを決めます。その条件を商品ラベルと照合し、必要な下塗り、塗装回数、塗れる面積、安全表示まで確認して購入することが、失敗を減らす基本です。
この記事の結論
塗料は「安い店」や「水性・油性」だけで選ばず、次の順番で決めます。
- 塗る場所が屋内か屋外か
- 木、鉄、コンクリート、プラスチックなど素材は何か
- 以前の塗料・表面加工・傷みは何か
- 木目を見せる、塗りつぶす、艶を抑えるなど希望仕上げ
- 下塗り・さび止め・研磨が必要か
- 塗装面積、標準塗り回数、塗れる面積から容量を決める
- ラベルの用途、塗れない物、乾燥時間、希釈、安全表示を確認する
小さな家具や低い位置の木部・鉄部はDIYできる場合がありますが、屋根・高所・大面積の外壁、雨漏り・腐食・大きな剥がれがある場所は、塗料購入より先に状態確認を行います。
この記事は、こんな方に向けて書いています
- 初めて塗料を購入する方
- ホームセンター、専門店、通販の違いを知りたい方
- 水性・油性・多用途塗料の選び方で迷っている方
- 木部、鉄部、コンクリート、室内壁をDIY塗装したい方
- 必要な容量、下塗り、道具をまとめて確認したい方
- 自分で塗る範囲と業者へ依頼する範囲を分けたい方
塗料はどこで買う?購入場所の比較
| 購入場所 | 向いている人 | 利点 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| ホームセンター | 少量の家庭用塗料を実物を見て買いたい | 塗料、刷毛、養生材を一度にそろえやすい。ラベルと色見本を比較できる | 店舗ごとに商品・容量・色が異なる。専門的な調色や業務用仕様は限られる。 |
| 塗料専門店 | 素材・既存塗膜・色について相談したい | 用途に応じた材料、下塗り、関連資材を相談しやすい。取り寄せ・調色に対応する場合がある | 家庭用の少量缶が少ないことや、購入単位・納期の確認が必要。 |
| メーカー・正規取扱店 | 商品仕様と適合性を確認して買いたい | 公式カタログ、塗装仕様、塗れる面積、色、取扱店情報を確認しやすい | メーカーが直接小売りしない商品もある。販売店・在庫を別途確認。 |
| 通販・オンラインショップ | 品番・色・容量が決まっている | 品ぞろえを比較しやすく、近くにない商品を探せる | 画面と実物で色・艶が異なる場合がある。送料、返品、製造ロット、危険物配送条件を確認。 |
| 塗装業者へ依頼 | 外壁、屋根、高所、大面積、下地劣化がある | 診断、下地処理、材料の組み合わせ、数量、施工まで任せられる | 塗料名だけでなく、補修、下塗り、塗布量、施工範囲を見積書で確認。 |
塗料を買う前に整理する7項目
1.塗る物と部位
室内壁、家具、木製ドア、ウッドデッキ、門扉、ブロック塀など、具体的な部位まで決めます。
2.素材
木、鉄、亜鉛メッキ、アルミ、コンクリート、モルタル、塩ビ、FRPなどを確認します。
3.屋内・屋外と使用条件
雨、紫外線、結露、摩擦、熱、水回り、食品や子どもが触れる場所かを確認します。
4.現在の表面
無塗装、以前の塗膜、ワックス、撥水加工、錆、カビ、剥がれ、粉化の有無を確認します。
5.希望仕上げ
木目を残す、塗りつぶす、艶あり・艶消し、透明、着色、防錆などを決めます。
6.面積・形状
幅と高さを測り、表裏・側面・格子・凹凸も含めた塗装面積を整理します。
7.施工環境
換気、気温、雨、乾燥時間、養生場所、作業後に触れずに置ける時間を確認します。
素材別|塗料を選ぶときの確認点
| 素材 | 主な確認点 | 下地処理・下塗りの例 | DIYでの注意 |
|---|---|---|---|
| 木部 | 屋内外、無垢・合板、木目を残すか、腐食・含水 | 汚れ除去、研磨、木部用下塗り・保護塗料 | 腐った木材は塗料で強度が戻らない。 |
| 鉄部 | 錆、旧塗膜、屋内外、手で触れる頻度 | ケレン、脱脂、適合するさび止め | 錆を残して上塗りだけしない。 |
| アルミ・メッキ | 表面加工と塗料の付着性 | 専用プライマー、試し塗り | 一般多用途塗料が密着しない製品もある。 |
| コンクリート・モルタル | 新設時期、含水、アルカリ、ひび、白華 | 乾燥、清掃、シーラー、ひび補修 | 水分原因・塀の膨れを塗装で隠さない。 |
| プラスチック・樹脂 | 樹脂の種類、可塑剤、表面加工 | 専用プライマー、目立たない場所で試験 | 溶剤で変形・べたつき・割れが起こる場合がある。 |
| 壁紙・室内壁 | ビニール、紙、布、汚れ、ヤニ、カビ | 洗浄、補修、ヤニ止め等 | 壁紙素材によって水分で浮く・剥がれる場合がある。 |
水性・油性は「素材と商品ラベル」から選ぶ
家庭用塗料では扱いやすい水性塗料が多く、水で希釈・用具洗浄できる商品があります。一方、油性・溶剤系は商品ごとに指定されたうすめ液、換気、火気管理が必要です。
ただし、水性でも屋外鉄部に使える商品や、油性でも塗れない素材があります。「水性は室内、油性は鉄部」と一律に分けず、ラベルに記載された用途・塗れる素材・塗れない素材・必要な下塗りを確認します。
別の種類のうすめ液を使用しないでください。
水性は水、油性はペイントうすめ液、ラッカー系はラッカーうすめ液など、商品指定に従います。希釈不要の商品もあります。
下塗り・さび止めが必要な場合
- 鉄部に錆があり、防錆性能を持つ下塗りが必要
- コンクリート・モルタルが塗料を強く吸い込む
- 旧塗膜と新しい塗料の密着を補う必要がある
- ヤニ、染み、旧色が上塗りへ出る可能性がある
- アルミ、メッキ、樹脂など密着しにくい素材
- 木部の吸い込み・毛羽立ち・着色むらを整える
上塗り塗料だけを買わず、メーカーが推奨する下塗りとの組み合わせを確認します。異なるメーカー・系統を組み合わせる場合は、適合性を問い合わせてください。
以前の塗料・表面加工との相性を確認
剥がれかけた旧塗膜、ワックス、撥水剤、シリコン・フッ素加工面、油分・錆・カビが残った状態では、新しい塗料が密着しない場合があります。
- 旧塗膜が浮いていないか確認する
- 汚れ・油分・粉化物を除去する
- 目立たない場所で試し塗りする
- 縮み、溶け、べたつき、乾燥不良、剥がれがないか確認する
- 問題があれば、塗料メーカー・専門店へ相談する
古い塗膜の種類が分からない大面積の外壁・玄関ドアなどは、購入前に専門業者の確認を受ける方が安全です。
必要量と容量の選び方
基本の考え方
塗装面積 ÷ 商品に表示された塗れる面積 = 必要缶数の目安
商品によって「1回塗りの面積」「2回塗りで仕上げた場合の面積」など表示条件が異なります。塗装回数を重ねて二重に計算しないよう、ラベルの基準を確認します。
- 表裏、側面、格子、凹凸、脚・枠を含める
- 木材・モルタルなど吸い込みが大きい素材は使用量が増える場合がある
- 同じ色でも製造ロットや経年で差が出るため、同一面は必要量をまとめて用意
- 大容量が必ず得とは限らない。余りの保管・処分まで考える
- 試し塗り用の少量商品・色サンプルがあるか確認する
色・艶・仕上がりは小さな見本だけで決めない
印刷された色見本や画面表示は、実際の塗料と色調・艶が異なる場合があります。また、下地の色、素材の吸い込み、塗装回数、照明、屋外の日差しで見え方が変わります。
- 可能なら実物の色見本・塗り板を確認する
- 目立たない場所または同じ素材の端材へ試し塗りする
- 乾燥後の色と艶を確認する
- 屋外では朝・昼・夕方、日向・日陰で見る
- 透明・半透明塗料は、元の木材色や染みの影響を受ける
塗料と一緒に用意する物
| 工程 | 主な道具・材料 | 選び方 |
|---|---|---|
| 保護・養生 | マスカー、養生テープ、シート、手袋、保護眼鏡 | 床・金属・壁紙など対象面を傷めにくいテープを選ぶ。 |
| 清掃・下地処理 | 洗剤、ウエス、スクレーパー、研磨紙、ワイヤーブラシ | 素材を傷めない番手・工具。粉じん対策も行う。 |
| 補修・下塗り | パテ、ひび補修材、さび止め、シーラー、プライマー | 上塗りと素材へ適合する製品を選ぶ。 |
| 塗装 | 刷毛、ローラー、トレー、攪拌棒、計量容器 | 塗料種類、面積、凹凸に合わせる。 |
| 安全・後片付け | 換気設備、防毒・防じんマスク、指定うすめ液、密閉容器 | ラベル・SDSに指定された保護具と処理方法を確認。 |
購入前に確認するラベル・安全表示
- 用途・塗れる素材・塗れない素材
- 屋内用・屋外用・屋内外用
- 水性・油性・ラッカー系、1液・2液
- 下塗り、希釈材、希釈率
- 標準塗り回数・塗れる面積
- 乾燥時間・塗り重ね可能時間・施工できる気象条件
- 火気、換気、保護具、皮膚・目への注意
- GHS絵表示、応急処置、保管方法
- 製造番号・色番号・容量
業務用塗料や危険有害性情報を詳しく確認する場合は、メーカーのSDSも確認します。
購入を避けたい選び方
- 「多用途」という言葉だけで素材適合を確認しない
- 値段と色だけで決め、下塗り・補修材を買わない
- 塗れる面積を見ず、途中で別ロットを買い足す
- 既存塗膜が剥がれているのに上から塗る
- 通販画面だけで外観の色を決める
- 油性・ラッカー系塗料を換気・火気対策なしで使う
- 2液型塗料を配合比・可使時間を理解せず購入する
- 屋根・外壁全体を家庭用塗料と簡易道具だけで施工する
DIYで塗れる範囲と、業者へ依頼したい範囲
| 判断 | 例 | 理由 |
|---|---|---|
| DIYを検討しやすい | 低い位置の小型家具、棚、植木鉢、傷みの少ない小面積の木・鉄製品 | 安全な作業場所を確保しやすく、試し塗り・やり直しがしやすい。 |
| 事前相談がおすすめ | 玄関ドア、ウッドデッキ、ブロック塀、雨戸、広い室内壁 | 既存塗膜、下地処理、面積、乾燥・養生が仕上がりへ影響する。 |
| 業者依頼を優先 | 屋根、2階外壁、高所、全面外壁、腐食・雨漏り・大きな剥がれ、吹付・強溶剤・2液型 | 転落、飛散、火災・健康、近隣、材料配合、下地不良のリスクが高い。 |
塗料選びを考えるHookPekの施工事例
次の事例はDIY商品の推奨ではなく、素材・既存塗膜・下地状態によって、材料と工程を変える必要がある例です。
木製玄関ドア|旧塗膜を除去して着色・クリア仕上げ
剥がれた旧塗膜を残さず、木部を研磨し、木部用着色剤2回と保護用クリア塗料3回で仕上げました。塗料購入より先に、古い塗膜を除去できるか、木目を残すかを判断した事例です。
縁側木部|腐食材を交換し、残す木材を保護塗装
腐食した床板は交換し、使用できる既存材へ木材用保護塗料を施工しました。傷んだ木材は、高性能塗料を塗っても強度が戻らないため、交換と塗装を分けた事例です。
サイディング外壁|表面剥がれと目地を補修してから塗装
外壁材の表面剥がれをシーラー・フィーラーで整え、目地を打ち替えてから塗装しました。外壁は上塗り塗料だけでなく、素材・傷み・下塗り・補修を組み合わせて選ぶ必要があります。
購入後の保管・余った塗料の扱い
- 容器を密閉し、直射日光・高温・凍結・火気を避ける
- 子ども・ペットの手が届かない場所で、ラベルを残して保管
- 2液型は混合後に長期保管できないため、可使時間を確認
- 油分を含む塗料が付着した布は、商品表示に従い発熱・自然発火対策を行う
- 排水口、土、道路へ流さない
- 残塗料・空容器・うすめ液は、自治体または購入店・処理業者の案内を確認
HookPekとしての考え
塗料選びでは、商品名より先に「下地が塗装できる状態か」を確認します。
HookPekでは、木部・鉄部・コンクリート・外壁などの素材、以前の塗膜、腐食・剥がれ・水分を確認し、塗装で保護できる状態か、補修・交換を先に行う状態かを分けます。
小さなDIY塗装であれば、塗る場所・素材・希望仕上げ・現在の写真を整理してから購入してください。屋根、高所、外壁全体、雨漏りや腐食がある場所は、塗料を買う前に現地確認をご相談ください。
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塗りたい場所の写真から、確認項目を整理できます
購入商品を指定するサービスではありませんが、塗装前に確認したい素材・傷み・施工範囲を整理できます。
①塗りたい物全体、②表面のアップ、③剥がれ・錆・腐食、④屋内外、⑤希望仕上げをLINEでお送りください。
写真から分かる範囲で、塗装可能な状態か、補修・交換を先に考える状態か、DIYを避けたい範囲かをご案内します。
塗料の購入・選び方でよくある質問
塗料はホームセンターと通販のどちらが安いですか?
商品、容量、送料、道具、返品条件で異なります。価格だけでなく、用途・色・必要量・下塗りをまとめて比較してください。
初心者は水性塗料を選べばよいですか?
水性は扱いやすい商品が多いですが、素材と用途に適合することが前提です。ラベルの塗れる物・塗れない物を確認します。
多用途塗料なら木・鉄・プラスチックすべてに塗れますか?
すべてではありません。樹脂の種類、メッキ、表面加工、床など、塗れない物が商品ごとにあります。
下塗りなしで直接塗れる商品を選んでも大丈夫ですか?
素材・錆・吸い込み・旧塗膜の状態によります。商品が直接塗装に対応していても、剥がれ・汚れ・錆の除去は必要です。
必要な塗料の量はどう計算しますか?
塗装面積を測り、商品表示の塗れる面積と標準塗り回数を確認します。格子・側面・吸い込み・ロスも考慮してください。
インターネットの色見本どおりに仕上がりますか?
画面、下地、光、艶、塗装回数で異なります。実物見本や同じ素材への試し塗りで確認してください。
違うメーカーの下塗りと上塗りを組み合わせられますか?
適合する場合もありますが、密着・乾燥・縮みの問題が起こることがあります。各メーカーへ適合性を確認してください。
余った塗料は長期間保管できますか?
未開封・開封後、塗料種類、保管環境で異なります。密閉し、火気・高温・凍結を避け、異臭・固化・分離がある物は使用しません。
外壁塗料を自分で買って業者へ渡せますか?
業者の施工仕様・保証・必要量に関わるため、購入前に相談してください。支給材では保証対象外になる場合があります。
HookPekに塗料選びだけ相談できますか?
塗りたい場所の状態確認や、DIYより補修・業者施工を優先する状態かをご相談いただけます。特定商品の販売・通販代行は行っていません。
参考にした公式情報
執筆者プロフィール
株式会社HookPek 代表 福田
住宅メンテナンス診断士
名古屋市瑞穂区を拠点に、外壁・屋根塗装、木部・鉄部塗装、防水、部分補修など住宅メンテナンスに対応しています。塗料を選ぶ際は、商品名だけで決めず、素材、既存塗膜、下地の傷み、塗装環境を確認し、塗装できる状態か、補修・交換を先に行う状態かを分けて説明することを大切にしています。
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